BS世界のドキュメンタリー
トップページ 番組について 今後の放送予定 バックナンバー 掲示板 FAQ

<シリーズ 受賞作品>

ジェニンの心

BS12011年2月17日  木曜  午後11:00〜11:50
BS1
ヨルダン川西岸地区のジェニンでおもちゃの銃で遊んでいた12歳のパレスチナ人少年アフメッド・ハティーブがイスラエル兵に頭部を撃たれた。本物の銃を持っていると誤認されたのだ。
頭を撃たれたアフメッド・ハティーブは、すぐに病院に運び込まれたが脳死状態に。病院の医師は父親に臓器移植を希望するかどうかを確かめる。父親はイスラム教の導師・イマームに相談し臓器移植を了承することを決断。
そしてパレスチナ人の臓器がイスラエル人に移植される。手放しに感謝する親もいれば、手術直後のインタビューで「パレスチナ人から移植してほしくなかった」と口走る親もいた。
アフメッドの父親は、その後、移植を受けた子どもの家族を訪ねる。涙ながらに感謝する親、最初に発したきつい言葉を謝罪する親など対応は様々。しかし、生きる希望を授かった子ども達を見るアフメッドの父親の眼は優しい。その一方で「自爆テロより私の子ども行為のほうが、イスラエルに対する抵抗活動としては効果的だ」と微妙な発言もする。
パレスチナ人少年の臓器移植をめぐる関係者たちの心の揺れをていねい描く。
2010年 ドイツ・フィルム・アワード 最優秀ドキュメンタリー賞 受賞

原題: The Heart of Jenin
制作: EIKON Südwest (ドイツ 2008年)

担当者メモ

放送は変更になる場合があります。詳細は当日の番組表などでご確認ください。
NHK