2011年2月10日 19時5分
朝鮮学校への高校無償化適用を巡り、北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らは10日、文部科学省と中野寛成拉致問題担当相を相次いで訪問し、「拉致問題を理由として、朝鮮学校を無償化対象から除外すべきだ」とする要請文を提出した。飯塚代表は中野氏と面会後、記者団に「砲撃と拉致問題のどちらが重要なのか。日本が抱える問題を総合的に判断してほしい」と述べた。
朝鮮高級学校10校は昨年11月、文科省に無償化適用を申請したが、菅直人首相は北朝鮮の韓国砲撃を受け審査手続きの停止を指示。朝鮮学校側は「高校3年生が就学支援金を受けることなく卒業してしまう」として、手続きの早期再開を訴えている。