──(笑)そんな世界観も含めてですけど、この曲でKalafinaの世界観が更新された気がしますね。
Keiko:そうですね。あとはライヴでどう表現するのかっていう。毎回そうなんですけど、レコーディングが終わったあと、(ライヴの為に)リハに入る時は独特な緊張感とワクワク感とがあって。ライヴによってKalafinaの世界観が大きくなっていくので──自分たちで言うのも恥ずかしいんですけど、3人で歌っていると無限に広がる可能性がいっぱいあるなっていう風に思っていて、今回の「Magia」も練習するたびにその可能性を感じているんです。例えば、3人とも特に好きなフレーズがあるんですけど、“こんな欲深い憧れの行方に/儚い明日はあるの”“立ち向かう為の/呪文が欲しい”っていうサビにいく前のシャウトの部分なんですけど、サビの前なので前のめりになるんですが、サビはクールに入っていくんですよね。今はそこをどういう風に表現するか考えていて、まだまだ挑戦しているところなんですが、ライヴではしっかり見せられると思います。
──リリース後のライヴも楽しみですね。C/Wの「snow falling」(劇場版「空の境界」終章 カヴァーソング)は包み込むような優しい雰囲気の曲で、世界観がまた違いますよね。
Wakana:「snow falling」は凄くシンプルなんですよね。「Magia」は凄くオケの音数が多いんですけど、「snow falling」はピアノと声だけで同じ情景を描いているっていう。その中で喋る様に、囁くように歌っている曲なので、「Magia」の力強さとはまた違った印象で聴こえると思います。
──対照的ですよね。凄く優しい歌なんですけど、ラストのブロックの“雪が溶けた朝にはきっと/消えた雪を想いながら/雪の日を/唄いながら”というところで、今まで描いてきた情景がガラりと変わるところもポイントだと思います。少し切ない余韻が残るというか。
Wakana:そうですね。実は今まで歌っていたことがもしかしたら思い出なのかもしれないし、前に進もうとしている情景なのかもしれないし……っていう風に思い浮かぶような歌詞ですね。逆に「Magia」は迷いや後ろ向きな部分も受け止めて生きていくまっすぐな曲なので、歌詞の部分も対照的に感じますね。
──今日の衣装も凄く可愛いですが(写真参照)、今回のシングルの衣装は今までにないクールな雰囲気がありますよね。
Wakana:そうですね。みんなタイトなミニスカートで、格好良い女性というイメージで。ビデオクリップの中で全身が映っているんですけど──風で揺れるとスカートが揺れたりもするんですけど、今までのふんわりした幻想的な衣装ではなくて、この楽曲の通り“力強いリアリティ”を感じる衣装というか(笑)。Keiko とHikaruの肩の部分とかもかなり尖っているので(笑)、今までにない印象を受けると想うんですよね。その部分でも私たちの「Magia」に対する気合いも感じられると思います。
──Keikoさんのウィッグも雰囲気がありますよね。エキゾチックで、かつ “和”の雰囲気もあって。
Keiko:他の方にもクレオパトラみたいって言われました(笑)。さらにラインストーンも入っているので、ビデオクリップではキラキラしていて……。強くて凛とした女性像を全面に出したいことが伝わるような衣装やヘアメイクになっていると思います。私としては、3人とも仁王立ちで立ちたくなるような衣装だな、と(笑)。
Wakana:仁王立ちって(笑)。……実は私も髪の毛にラインストーンをつけてもらっているんですけど、ビデオクリップの中で凄く印象的に光るのが気に入っていますね。
Keiko:私とWakanaが赤と黒のラインストーンで揃えていて、Hikaruが黒と青の衣装できめているんです。Kalafinaは毎回衣装にはこだわりがあるんですけど、ビデオクリップだと鮮明に装飾が見られるので細かい部分も見てもらいたいですね。
──では最後に「Kalafina LIVE Spring TOUR 2011 “Magia”」(2011/03/27NHK大阪ホール~4/15NHKホールの全4公演)に向けて意気込みを教えていただければ。
Wakana:昨年末の渋谷C.C.Lemonホール(2daysワンマン)のライヴから考えると、凄く早いなって。でも、また新しいKalafinaを見せられる場をこうやって作ってもらえたことは凄く嬉しいことなので、本当に魔法のような一晩にしたいなと思いますし、来ていただける皆さんにとって忘れられない一夜にしたいなと思っています。楽しみに待っていて欲しいですね。
Keiko:今年初めてのツアーなので今から凄く楽しみです。来ていただく一日にどれだけ私たちの全てを出せるかっていうことに命を掛けていますので、前回のライヴ以上のものを見せられるように、さらに毎回限界を越えられるようなツアーにして最終日のNHKホールを迎えようと思っています。たくさんサプライズを用意できるようなライヴにしたいと思っていますので、たくさんの方に来ていただければ嬉しいです。
Hikaru:凄く個人的な話なんですけど、今回のツアーで周る富山県は私の故郷なんです(04/02 富山県民会館)。Kalafinaになってから帰れてないので富山自体は凄く久しぶりなんですけど、自分が生まれ育った場所でライヴが出来ると思ってなかったので、今から凄く緊張しています。……実はその会場に私は過去に立ったことがあるので、どういうハコかを分かっている上で緊張を隠しきれない感じです。あと、今回のツアーで大阪、富山、名古屋、東京って回らせてもらうんですけど、夢は全国ツアーなので、色々な場所に行けるようにこのツアーを大成功させたいと思っています。
『Magia』/Kalafina
(TBS・MBS系アニメーション『魔法少女まどか☆マギカ』エンディングテーマ)
2011年2月16日発売
価格:初回生産限定盤 1,575円(税込)、アニメ盤 1,300円(税込)、通常盤 1,223円(税込)
品番:初回生産限定盤 SECL939~940、アニメ盤 SECL942、通常盤 SECL941
※初回生産限定盤にはDVD(「Magia」ビデオクリップ)付き
※アニメ盤はTVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』描き下ろしジャケット
<収録曲>
【初回生産限定盤】
・Magia
・snow falling
・Magia ~instrumental~
+
・Magia Video Clip(DVD)
【通常版】
・Magia
・snow falling
・Magia ~instrumental~
【アニメ盤】
・Magia
・Magia~magic mix~
・Magia~TV Version~
・Magia ~instrumental~
>>Kalafina OFFICIAL WEBSITE
集計期間 : 11/02/01~11/02/07