「先週の施政方針演説に登場した“非核特使”って、何ですか?」
という質問にお答え。実はあの演説の前日、感動的な船出があった
のです。
「いってらっしゃーい。」
国会開会の前日、9人の「非核特使」が、自らの被爆体験を語る
世界一周の旅に横浜港から出発しました。
この非核特使という新しい制度は、
総理が去年の広島原爆の日に約束したものでした。
総理:今後は、被爆者の方々が例えば「非核特使」として日本を代表して、様々な国際的な場面で、核兵器使用の悲惨さや非人道性、平和の大切さを世界に発信していただけるようにいたしたいと考えています。
この宣言から、およそ1ヶ月後。
実際に被爆者の方々に対する非核特使の委嘱が始まりました。
以来、既に17人がこの任務を帯びて、色々な国を訪れたり、
来日する要人に証言を行ったりしています。
そして新たに、今回の9人。最年長の壷井進さんは、82歳です。
広島の工場で被爆し、自宅では母親が死亡、
父親も若くして亡くなりました。
壺井さん:私の家は今の広島の平和公園の中にありました。その時にいた街の人は全員亡くなりました。その悲劇は、本当に言葉で言えないくらい悲しいことでございました。そういう実態を皆さんに伝えたいと願っています。
これが、今回壺井さんに届いた政府からの委嘱状。
提案者である菅総理は、かつて、広島や長崎の
原爆記録フィルムを公開していく10フィート運動に関わっていました。
総理:広島長崎で被爆をした人たちの直後の様子をフィルムに収めたものを上映するという。私も自分の事務所や仲間のところでだいぶやりました。背中一面焼けただれた方とか、いろんな場面がかなりリアルに出てきました。被害を受けた人の生身の言葉というのは私は何よりも説得力というか、リアリティがあると思うんです。
乗船メンバーで最年少の、阪口博子さん。
非核特使としては初めての、被爆2世です。
阪口さん:被爆2世というのは、親の体を通して原爆放射線の影響を受けているわけですから、被爆者と同様の思いを持っております。
被爆2世というものに政府が目を向けてくれるとは思っていなかったので凄くうれしいし、責任重大だと思っております。
総理:最終的には、すべての国から核兵器を廃棄していくというところまで来た時に、これは人間のというか人類の大きな進歩になると思いますね。
今回の非核特使9人は、NGO「ピースボート」の船で世界を巡ります。
代表して出港式で挨拶したのは、先程の壺井さん。
壺井さん:No More広島、No More長崎を強く願っています。
核の廃絶を目指して、最大限の努力をしていきます。
総理:私が協力をお願いした延べ26名の非核特使の皆さまが、被爆体験を語るため世界各国を訪れています。核軍縮•核不拡散の重要性を引き続き訴えていきます。
総理:非核特使のみなさん!この度は船で世界を回りながら被爆体験を語っていただくということで本当にご苦労様です。大変大きな崇高な仕事だと思っています。どうかお元気で行ってきて、そして元気で帰ってきていただきたいと思っております。
非核特使9人を乗せた船は、明日2月5日、最初の寄港地タヒチに到着、
いよいよ訪問国での証言活動を開始します。
その後、4月18日まで、地球を一周しながら、「核兵器のない世界」を訴えます。
「いってきま~す!」
日本の元気を回復する「カンフル剤」たるべく、カン総理がフル回転。KAN-FULL BLOG(カンフル・ブログ)は、本人直筆で、動画出演で、更にスタッフ証言等で、立体的に発信しています。
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