日本ユニシスは、次世代統合医療情報基盤「UniCare-EX」をホスピタルショウで披露、同基盤の提供を開始したことを発表した。各部門システムから必要な情報をリアルタイムに取得し、クラウド技術を採用した電子カルテシステムを提供するもの。このクラウド型医療情報基盤によって、医療連携促進への取り組みを強化するとともに、院内医療情報システムへの適用も提案していくという。
これまで提供されてきた医療連携システムは、多くがWeb公開方式かデータセンター公開方式のどちらかを採用している。前者は、主に診療情報を提供する医療連携の中心となる中核病院がWeb形式の公開サーバーを立て、連携先医療機関がネットワークを用いて診療情報を利用する。後者は、行政機関などが設置するデータセンターに地域の医療機関の診療情報を集約するシステムを構築し、各医療機関が共同利用する。現状では、システム構築コストが低く運営上の問題が比較的少ないWeb公開方式の拡大しつつあるが、クラウド技術を採用したUniCare-EXもこのWeb公開方式を発展させたものだという。