サッカー=欧州に八百長の波、5カ月で約100試合─監視機関

2011年 02月 10日 16:03 JST
 

 [ベルリン 9日 ロイター] サッカー賭博の監視機関「スポーツレーダー」のカルステン・ケール最高経営責任者(CEO)は9日、ドイツのボーフムで開かれた八百長疑惑をめぐる裁判で、欧州サッカー界の八百長が増加傾向にあると証言した。

 ケール氏は具体的な国名やリーグ名については明かさなかったものの、「欧州ではここ5カ月間だけでも、70─100試合が八百長で操作された可能性がある」と述べた。

 同氏はまた、不正が行われた試合数は全体から見ればごくわずかだが、サッカー賭博の規模が拡大しているため、かかわる金額も増加傾向にあると指摘した。

 ドイツの警察は2009年、欧州サッカーを対象にした八百長組織を摘発。現在、この組織のメンバー4人を対象に裁判が行われている。

 この組織には200人以上のメンバーがいるとみられており、欧州チャンピオンズリーグ3試合を含む約200試合で、不正に関与したとされる。欧州サッカー連盟(UEFA)は組織摘発当時、同事件を欧州史上最大の賭博スキャンダルだと非難した。

 八百長により不正に得られた利益については、当初は約1000万ユーロ(約11億3000万円)と試算されていたが、裁判でこの数字は「氷山の一角」に過ぎないと指摘された。

 スポーツレーダーは、UEFAや国際サッカー連盟(FIFA)にも協力し、サッカー賭博について調査を行っている。

 
 
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