パセオフラメンコ2011年2月号
月刊パセオフラメンコ2月号のガチンコ感想
「○○はおもろかった」
「○○はつまんなかった」
こーゆー(↑)1行ものも大歓迎なので、
チョーお気軽に書き込みを!
A表紙および『フラメンコの光源』は、現代カンテの英雄ドゥケンデ!
そのぎりぎりのアルテ同様、いかにも危ねえ感じがたまらんわあ。
B表紙および『心と技をつなぐもの』第2回目は、
バイラオーラ鈴木眞澄「心と技はつながっている」。
「いいソレアを聴きながら、ただ歩いてみる。
そうしながら、素直に心の底から出てくる何ものかを、
ただひたすら待つの。.........」
(↑)フラメンコの母"ソレア"に、どう対峙するか?
これまでいろんなアーティストにこの質問をぶつけたが、
今回、ものすごくピンと来た。
西脇美絵子『フラメンコ桜吹雪』最終話は「TAKA y JINの物語」。
親友にしてライバル。石塚隆充(カンテ)と沖仁(ギター)。
だからこそ厳しくもあろうけど、何だかうらやましい関係だよなあ。
マリア・パヘスファン世界一の"とんがりやま"による
「我がマリア・パヘス讃歌」は渾身の力作。
来日直前のマリパヘを堪能し尽くすヒントも満載!
春夏秋冬、季節おきの『秋のフラメンコ公演忘備録』。
今回は、ムチャぶりを受けて立ったみゅしゃが初登場。
奥濱春彦リサイタルをぐらと私と三人で書いた。
そして忘備録大好評につき、5月号からなんと毎月連載に昇格!
東京以外の執筆志願者も大募集だよっ!
『心から泣けるフラメンコ』(14)カルロス・モントーヤ(宮沢勇一)
『フラメンコ狂日記/堀越千秋』(266便)「虚業の人」
『なんでかなの記/濱田滋郎』(14)初めての異国
『心と身体をつなぐ素/大沼由紀』(2)降参しましょうよ
『ばるパセ』は小倉泉弥(ぐら)の特別寄稿「僕に書かせてください」。
「失敗はフラメンコの素」には、ベロニカとカルミーナが登場!
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(by ヒデノリ)
ベスト・オブ・〈Paseoフラメンコ〉。
ココは読んどけ、2月号ベスト3!!!
さぁ、皆さん、アタマの中で
ドラムロォォォォォォール!
☆ ベスト1 ☆
フラメンコ桜吹雪
最終・第五話
TAKA y JINの物語
いま現在、カベにぶつかって立ちすくんでいる
すべての皆さん。あきらめるのはまだ早い。
勝負はまだまだこれからだ。
自分をもっと信じてみようじゃないか。
仲間をとことん信じてみようじゃないか。
鼻で笑うやつらは、ずっと笑わせておいてやれ。
人を見下すやつらは、たいしたもんだと持ち上げておけ。
結局は地に足をつけ、がっちり根を張った人の勝ち。
と、まぁ、そんな気持ちにさせてくれるのが
今回のTAKA y JINの物語。数々の屈辱と
多くの挫折と様々な苦悩に見舞われながらも
挑戦をやめない。読んでいて気持ちがいい。
読んでいて胸が熱くなる。そして肩身が狭くなる。
比べることではないけれど、見習わねばならないことの
なんと多いことか。タメ息。
☆ ベスト2 ☆
あるダンスファンが見続けた
"フラメンコの女王"
我がマリア・ハベス讃歌
讃歌と表明しているだけあって、
絶賛にはじまり絶賛で終わる。
普通なら辟易してしまいそうなところだけれど、
とんがりやまさんのマリア・ハベスにたいする
深い愛にうたれて、読後はマリア・ハベスのファンに
なりつつある自分に気がつく。そうか、来日公演が近いのか、
これは見に行かなくちゃという具合。
「全身を強く打ち抜かれたような衝撃」を受けてみたいし、
「たったひとりで屹立し続けるような強烈な意志」を感じてみたい。
もちろんとんがりやまさんと同じように感じられるワケでは
ないけれど、人のココロをそこまで揺さぶるステージには
そうそう出会えないはず。まだチケットはあるだろうか。
渋谷オーチャードホール。
☆ ベスト3 ☆
バル de ぱせお
僕に書かせてください。
ひとりの青年が新たな出発をする。
しかも、これだと思った道を見つけて出発する。
清々しいと同時にうらやましい。
ここにその勇気を称え、エールを送るとともに
こちらの願いを伝えておきたい。
○キミなら有名な書き手になれる。(なったらおごってください)
○キミなら書くことを極められる。(極めたらコツを教えてください)
○キミなら編集長になれる。(その節はよろしくどうぞ)
○キミなら人脈を築ける。(いい人だけ紹介してもらえませんか)
○キミならPaseoフラメンコを週刊にできる。(楽しみに待ってます)
どうかあまり真顔にならず、苦しみながら楽しんでください。
行き詰まった時は、「TAKA y JINの物語」がおすすめです。
―――――――――――――――(1/27更新)
(by ユカリーヌ)
ユカリーヌ 今月の「パセオ」は正に、私のフラメンコ予習本として、
深く勉強させてもらった。
まずは2月に兵庫にて公演が行われる
マリア・パヘスの特集。
とんがりやまさんという方が書かれた
「我がマリア・パヘス賛歌」はすごい。
マリア・パヘスが日本で踊った舞台はほとんど観て
いらっしゃるというディープなファンの方。
この方はフラメンコの専門の方ではないらしいのですが、
ブログを読ませていただくと、舞台や芸術を
多く観賞され、鋭いレビューを書かれている。
それだけに舞台を観る目が多角的で、洞察力が深い。
でも、何より、マリア・パヘスへの愛が感じられ、
素直な感動をありのままの言葉で語られているのが
とても好感がもてる。
彼が冒頭でいきなり、
「マリア・パヘスの特集を組むなら、
本当はこういうフラメンコ専門誌じゃない方が
良いと思っているのだ」と述べているが、
まさにマリア・パヘスの舞台はフラメンコという枠に
とどまらないのであろう。
2001年の来日公演に始まり、全ての公演についての
感想が述べられているのが、短い言葉で、
一番の見どころをおさえているようで、
公演を観ていないものにも伝わり、イメージしやすい。
今度、初めてマリア・パヘスの舞台を生で観る私に
とっては、とても有難く、参考になる特集であった。
3月には、「東京ブルーノート」にて行われる
「沖仁 SPRING TOUR 2011 ?Con Palmas?」の
ライブに行く私にとって
「TAKA y JINの物語」も
私にとっての予習となった。
沖仁がどんな想いでライブを行うのか、
自分をどう表現していこうとしているのか、
その特異な才能をどう伝えてくれるのか等、
彼らの熱いフラメンコへの想いが響いてきた。
カンタオールの石塚隆充とのユニットが
正に「フラメンコ界に風穴を開けた」という
言葉の意味、二人の才能の底しれぬ広がりが
ひしひしと伝わって来る特集であった。
―――――――――――――――(1/26更新)
(by shekere)
初めてドゥケンデさんを観たのは カルロス サウラ監督の映画『フラメンコ』でした。
初見で『うわぁ!なんじゃこの人、妖怪でないんかい?!』と思いました。
始めにポティートさんがブレリアを歌ってる間も
その横でうつむきながらパルマを打つ姿に釘付け。
『なんじゃこりゃこの世のものかいな... 』
そしてドゥケンデさんが歌い出した途端
「妖怪→化け物」に認識が変わりました...
その後は彼のCDを買い集め、とうとうあの名盤『サマルーコ』の2曲目シギリージャを
聴きながら号泣してしまうという 珍しい体験をするハメになりました。
ドゥケンデさん なんとまだ45歳!!
一度あちらの世界を見て来たかの様なあの風貌、
いや、もはや年齢など通用しないです、フラメンコの魔物には。
この人の声も生で聴いてしまったら心臓ちゃんと打てるかしら?
還暦の頃なんかは一体全体どんな見た目になってるのでしょうか。ははは。
それから 真澄先生
すみません、泣けて泣けてたまりませんでした。涙ぽろぽろ。。。
先生の踊り大好きで何度も泣かされるんですが、いつも『母』を感じておりました。
そしてアンへリータ・バルガスにも同じ様なあたたかく大きなものを感じていました。
ただそこに立っている、歩いている、それだけなのに、
観ている私の中に何かが込み上げて来て涙が溢れて流れてしまう。
大沼由紀さんの中にも同様の下りがありましたね。
これはもう誤魔化し様もなく裸の自分であり、嘘のつけない、とても恐ろしいものでー
あぁ、もうただただ毎日を真剣に生きて行こう、周りの人達とのつながりを大切にしよう、
いろいろな事を認めながら、肯定しながら、マジメに生きて行こう、本当にそう思いました。
それから物凄くカルロス・モントーヤさんの音が聴きたくてたまらなくて、
居ても立ってもいられない気持ちになりました。
色々イロイロ、堀越先生や濱田先生の記事からもインスピレーションを頂いたのですが、
また別の機会にさせて頂きます。
―――――――――――――――(1/25更新)
(by みゅしゃ)
2月号のガチンコ感想です。
ドゥケンデ。
ずいぶん昔からこの名前を目にしていた大ベテランなので、
もっと上の世代の人のように感じていたのですが、
40半ばという同世代だったことを知り、ちょっと意外でした。
「40代という人生の折り返し地点に立った今、
そんな挑戦が~~"嘘臭く"感じる時が」あり、「素に戻る」とありました。
フラメンコの先端に立っているアーティストの人間的な内面に、
ギャップを感じつつ、そういう年代なのかもと、共感を覚えそうになりましたが、
それは、「充実と成熟」が高いレベルで結びついた者だけが
到達し得る心境なのだと思い直しました。
何の区切りもつけられていない人生の途上にある自分は、
まだまだ前進あるのみです。
「心と技はつながっている」鈴木眞澄さん、美しさにみとれました。
協会組織の縁の下の力持ちを引き受け続けていらっしゃるというところに、
尊敬の念を抱きます。
人の価値は、結局こういう姿勢に現れると思うのです。
地面にしっかり根を張って、枝を広げていくようなおおらかな母性愛を感じます。
柔かな光を放つような鈴木眞澄さんの写真を見て、
こういう表情が生まれるのなら死ぬまで踊り続けたいと女性として思いました。
「TAKA y JINの物語」、石塚さんが、音大の声楽科出身と知り、
テレビで観た(聴いた)、すっきりと抜けた、よく通る声のわけが解りました。
クラシックを学んだ上で転向した戸惑いや葛藤、そして決め手になったエピソード
などもあれば伺ってみたいです。
A11ページの二人の空気感がいいです。
「徹子の部屋」で共演されたとき、沖さんが、
「石塚は声がいい。スペインの人もびっくりします」とさりげなく言ったのですが、
あまりにそっけなく、却って印象に残っていました。
このような自然な信頼関係が、背景にあったからなのですね。
「心から泣けるフラメンコ」
「なんでかなの記」
1960年代から70年代にかけて、フラメンコが日本に浸透していった
流れを知ることができました。
アーティストの来日、レコードや出版物の発売のために、
情熱を掛けて、陰で尽力された方々に頭の下がる思いです。
この年代は、私の父親世代の青年時代と重なります。
やはり、スペインの音楽に憧れがあったのでしょう。
私がものごころつくころには、イエペスのドーナツ盤やギターがありました。
「禁じられた遊び」だけは弾けた父と、私のピアノで合わせてみたことも
たった一度だけありました。
理不尽に厳しく、苦手だった父との珍しくも懐かしい記憶です。
厳密にいえばフラメンコとは違うのでしょうが、
この時代に第一人者となる方が牽引された文化のすそ野は、
遠い田舎にも広がっていたのではないかと、今となって思うのです。
ささやかではあっても、この経験があるのとないのでは、
自分の中に大きな違いがあるように感じます。
見落としそうなくらいに細いけれども、長く続いている不思議な縁に
感謝せずにはいられません。
堀越画伯。
画家の道を40年間まじめに歩んで来られて、
その一方で、ゲイジュツを「不毛」という言葉で笑い飛ばして切り捨てる。
自分自身を他者の視線でクールに眺める、その距離感が爽快です。
これだから、画伯のファンをやめられない。
私も、いろんな局面でオーバーヒートする前に、
この視点を思い出して、頭を冷やすようにしたいものです。
とんがりやまさん。
マリア・パヘスを好きというストレートな気持ちが伝わってきました。
ジャンルを軽々と越えて人を惹きつけるフラメンコの魅力を
再認識した、熱いレポートでした。
小倉さん。
紆余曲折し、悩みながら、
「回り道が一番効率的」というところにたどり着いた小倉さんに、
回り道の現在進行形で、共感しています。
小倉さんの覚悟と気合に、私も喝を入れられました。
最後に、私の忘備録を採用して下さってありがとうございます。
掲載された本名が、激励叱咤となって目に飛び込んできます。
―――――――――――――――(1/22更新)
「2月号素晴らしかったです。
僕に書かせて下さい、の小倉さんの記事にフラメンコを感じました!
元気をもらいました!
ありがとうございます!」
ウェブ友まーからは、すでにこんな(↑)コメントをもらった。
フラメンコ衣裳の世界で躍進するソニアジョーンズ社長・村松さんも、
ぐらの寄稿とフラメンコ公演忘備録を読んで、
こういう人にこそ書いてほしいって感激してたよ。
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