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[政治]ニュース トピック:鳩山由紀夫
【政論】首相、北方領土で大風呂敷 外交敗北の元凶は鳩山前首相
2011.2.7 19:21
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菅直人首相は7日の北方領土返還要求全国大会で領土問題解決への強い決意を表明した。ただ、ロシアのメドベージェフ大統領による国後島訪問や、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件などで相次いだ「外交敗北」への謝罪や反省はなかった。やはり、いつもの根拠なき大風呂敷なのか。
「大統領の国後島訪問は許し難い暴挙だ。元島民が元気なうちに問題を解決したいと改めて決意した」
首相は大会でこう述べ、近い将来に問題を解決する気概を見せた。10~13日に訪露する前原誠司外相も「(領土を)できるだけ早く返還させるために政治生命を懸けて努力したい」と強調した。
その意気やよしだが、首相は「暴挙」という強い言葉でロシア側を刺激することに何らかの勝算はあるのか。それもなく「人気取り」のために思いついたとすればあまりに罪深い。
前原氏の「政治生命」にも重みがない。なぜならば、首相の定義によるとこの言葉は「最大限努力していきたいという覚悟」(1月26日の衆院代表質問での答弁)にすぎないからだ。
「頑張れよお~!」
首相が会場を後にする際の声援はこの一声だけ。国民の期待値の低さを物語っている。
そもそも昨年9月に中国漁船衝突事件が発生した背景には鳩山由紀夫前首相の発言がある。鳩山氏は首相時代の昨年5月、政府が「領土問題は存在しない」との立場をとる尖閣諸島についてこう述べた。
「(米国は)帰属問題に関しては、日本と中国の当事者同士でしっかり議論して結論を見いだしてもらいたい、ということだと理解している」
まるで尖閣諸島を「領土問題」として中国と交渉のテーブルに着くかのような発言だ。首相がこれでは米国も自国民の犠牲を払って尖閣諸島を守る気にはならないはずだ。
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