ニュースペニオク運営会社「芸能人に依頼することはなく、全く関係ない」ペニーオークション体験談をブログに掲載していた芸能人は約20人。これに対しペニオク運営会社は「芸能人に依頼することはなく、全く関係ない」とコメント。2011年02月07日 07時11分 更新
入札ごとに手数料がかかる「ペニーオークション」の苦情が急増している。一部の芸能人がブログで落札自慢を書き込んだことも拍車をかけ、人気に火がついた。だが、落札できなくても入札1回あたり50〜75円の手数料が発生するため、取られ損になるケースが極めて高く、社会問題化しつつある。 <iPadを格安で落札出来たらなぁ〜と思ってイジっていたら…な…なんと…奇跡が!! 4回目で落札♪ マジ!? 気になる価格は855円> <××というサイトのオークションに初めて参加してみました。ら、ヘルシオを5220円で落札しちゃいました やったぁ>(××は具体的なサイト名) これらは昨年末ごろ、芸能人2人がそれぞれのブログに書き込んだペニーオークションの体験談(一部を抜粋)で、iPadやウォーターオーブンを破格の入札価格で競り落としたことを自慢した内容だ。 ブログで落札自慢を披露する芸能人や有名人は分かっているだけでも約20人にのぼり、こうした現象がこのオークションを急拡大させた一要因とも指摘されている。 ペニーオークションは2005年にドイツで始まったとされ、オークション開始価格や落札価格が格安の一方、入札ごとに手数料が発生。結果的に、落札者1人を除いて、すべての参加者が入札回数分の手数料を“損”する仕組みで、ギャンブル的な要素が強い。 締め切りまで残り数秒単位で、複数の参加者が1円単位の入札を繰り返すが、「いつも絶妙のタイミングで落札を阻まれる。最後は落札合戦に加わっていなかった第三者が入札することが多い」(利用者)という。 この仕組みを悪用し、運営サイドが手数料収入をねらい、一般入札を装って価格を操る“サクラ”や、注目を集めるため芸能人のブログを利用した“宣伝広告”のウワサは絶えない。 国民生活センター(東京)によると、ペニーオークションに関する苦情相談は昨年12月末までに192件で、09年度は19件だったが、10年夏以降に急増、同年7月以降は半年間で143件にも達した。 同センターが先月下旬に注意喚起をうながして以降、示し合わせたように落札自慢をした芸能人のほとんどが、順次書き込みを削除している。 先の芸能人らが利用していたオークションサイトの運営会社では夕刊フジの取材に対し、「弊社が芸能人に依頼することはなく、まったく関係ない。苦情の多発は、われわれ運営業者側の説明不足と利用者の知識不足が重なったことによるもの」とコメント。今後の対応策として「利用方法や注意点をしっかり伝えるほか、非落札者についても、お支払いいただいた手数料分を市場価格から割り引く形で商品を提供するといった救済策を検討したい」と話している。 関連記事
[ZAKZAK] copyright (c) 2011 Sankei Digital All rights reserved. |