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[ライフ]ニュース トピック:マニフェスト
「児童養護施設の現場から」(2) 子ども手当、私物化の親も
2011.2.10 11:00
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全国児童養護施設協議会副会長で、東京都練馬区の児童養護施設「錦華学院」の土田秀行施設長(61)は「親は自分で育てられるか育てられないか、ぎりぎりの所にいる。せっかく親元に帰っても同様の虐待を繰り返し再入園するケースもある。家庭復帰には慎重にならざるをえない。施設から近い場所で地域で見守る態勢があればいいが、現状は厳しい」と話す。
◇
■取り組みに温度差
施設にいる子供を家庭に復帰させるかどうかは、都道府県、政令指定都市が設置する児童相談所が、児童養護施設施設長らの意見を聞いて判断する。厚労省は平成20年、「児童虐待を行った保護者に対する援助ガイドライン」で、虐待した保護者の援助指針を発表したが、地域による取り組みの差は大きい。同省の児童養護施設入所児童等調査結果(同2月1日現在)によると、入所中に家族と交流している児童は81.1%。交流内容は、外泊などの帰省52.7%▽面会18.8%▽手紙か電話9.6%。しかし、交流がない子も16.1%いた。
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