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大村新知事の元秘書、「愛知県に圧力」かたり多額の集金(2/3ページ)

2011年2月8日3時1分

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写真:大村秀章氏の私設秘書が、FC事業所による5万円の献金に対し発行したとされる領収書拡大大村秀章氏の私設秘書が、FC事業所による5万円の献金に対し発行したとされる領収書

図:  拡大  

 大村氏は代表を務める地域政党「日本一愛知の会」のマニフェストで障害者福祉施策の充実を掲げ、「就労を支援する企業を掘り起こし、支援面での企業と地域のネットワーク強化」としている。

 大村氏は7日夕、取材に「視察したのはFC本体の社長と知り合いだったからだ。(加盟金や献金は)まったく知らない。この件については、私設秘書とも話していない。不適切なことには厳正に対処する」と話した。元私設秘書は「加盟を募る際、大村の名前を出したり、自分の書式しか通らないと言ったりしたことは一切ない。献金についても、FCだから献金を募ったのではなく、他企業と同じだ」としている。

 元私設秘書は大村氏の下で計約7年間勤めた。FC本体会社では取締役と顧問を歴任したが、昨年12月に退いたという。

 一方、FC本体社長は取材に、加盟金を取ったことは認めたが、「(対価に見合う)シミュレーションがある。(大村氏の)枠の話はしていない。枠があること自体問題だ」と話した。

 愛知県によると、県内のA型事業所は43カ所だが、FCは設立から2年で13カ所を展開。傘下事業者とのトラブルが相次ぎ、現在は本体も含めて5カ所になっている。

 元傘下の事業所は元私設秘書らについて、国などから給付金をだまし取った詐欺の疑いで、同県警に告発状を提出している。一方、FC本体も昨年9月、元傘下の2事業所を相手にFC脱退の違約金など計約1150万円の支払いを求める訴訟を名古屋地裁に起こしている。(神田大介、渡辺周)

■「貧困ビジネスのよう」

 「障害者の経済学」の著書がある中島隆信・慶応義塾大商学部教授の話

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