政治朝鮮学校無償化「雪で遅れることも」 枝野長官の弁解に中井委員長も苦笑い2011.2.10 09:52

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朝鮮学校無償化「雪で遅れることも」 枝野長官の弁解に中井委員長も苦笑い

2011.2.10 09:52

 朝鮮学校の高校無償化適用問題で「外交上の配慮で判断しない」といいながら、北朝鮮による韓国・延坪(ヨンピョン)島砲撃では手続きを停止した政府の対応をめぐり9日、衆院予算委員会で審議が行われた。枝野幸男官房長官は、無償化判断を入試に例え、「入試の合否は天候で決まらないが、雪で遅れることはある」と弁解し、「詭弁(きべん)」と批判を浴びた。

 審議では自民党の下村博文議員が、枝野長官や高木義明文部科学相らに質問。無償化について「教育的見地から判断する」と説明してきた政府側が、北朝鮮砲撃で手続き停止したことを「矛盾だ」とただした。

 これに対し、2人の閣僚は、無償化の判断をしたわけではなく、その前段階の手続き停止にすぎないことを強調。理由を「国家の存立を脅かす事態で不測の事態に備えた」「国民の生命と財産を守るという見地から」と説明した。

 枝野長官は例え話で、「試験で合否は天候で決まらないが、雪で入試時間が遅れることはある」と説明。一連の答弁に野党側が反発し、審議がストップした。

 約十数分後に審議は再開したが、「手続き再開の条件は?」と聞かれた2人は「砲撃事件以前の状況になること」「情勢を総合的に見極める」という見方を提示。下村議員に「それが外交上の判断」と切り返されると、再答弁を促した与党側の中井洽委員長も、さすがに苦笑いしていた。

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