トップページ > 番組内容一覧 > 名医が認定!病を予防する温泉に学ぶ 家のお風呂で健康になる方法

名医が認定!病を予防する温泉に学ぶ 家のお風呂で健康になる方法

番組放送日:2011年02月08日

腰痛・肩こり・関節痛が和らぐ!鎮痛効果のある温泉

全国の温泉の効能を医学的に解明!果たして痛みを和らげてくれる温泉の正体とは? 

【手作り入浴剤のカリスマが伝授】安く簡単に!温泉の効能を再現できる入浴剤

遠くに出かけなくても、オリジナル入浴剤で温泉効果をゆったり堪能しませんか? 

知られざる温泉天国・東京の健康温泉ベスト10

果たして47都道府県のうち、温泉密度が高いのは? 

 

腰痛・肩こり・関節痛が和らぐ!鎮痛効果のある温泉

腰痛・肩こり・関節痛が和らぐ!鎮痛効果のある温泉

腰痛、関節痛などが和らぐ「鎮痛効果」がある温泉があると聞き、向かったのは日本屈指の温泉地、
九州・別府温泉。温泉の湧出量日本一で、古くから病気の治療にも利用されてきました。地球上に存在するほぼ全ての泉質が揃っているといわれ、効能も様々。目で見て楽しむ温泉も数多くあり、まさに一大温泉観光地です。

そんな温泉天国の中で、痛みが激減する温泉とは「別府温泉保養ランド」にある「泥湯」。全国的にも珍しい泥湯温泉は、別府に数か所あり、名物「地獄めぐり」でも、90度を超える熱湯が泥を吹き上げて煮えたぎる様子が見られます。
地中深くの温泉水が地底の粘土層を溶かし込んで合わさり、噴出したものが泥湯なのです。泥湯の特徴は、硫黄や塩類などのミネラルを多く含んでいる点。効能書きを見ても、確かに神経痛、関節痛などの文字があります。

なぜ、泥湯に痛みを改善する効果があるのか?
地元でこの泥湯の研究を続ける牧野直樹教授(九州大学病院・別府先進医療センター)によると、実は、「痛み」の原因のひとつが、患部に蓄積しているブラジキニンという発痛物質の存在。これが増えれば痛くなり、減れば痛みは軽減されるといいます。
泥湯に入ると、泥湯の成分が作用して熱を体内に取り込み、血管が拡張して血流量がアップ。その結果、痛みのある場所から発痛物質を流し、減らしてくれるというのです。この病院でも、リウマチや関節痛など痛みに悩む人々に対して泥湯を使い、年間300人もの患者さんを治療しているとか。

普通のお湯に比べて、泥湯はどのくらい効果があるのか?
牧野先生と前田先生(国際医療福祉大学教授 日本温泉気候物理医学会理事)協力のもと、その効果を調べてみることに。普段から腰痛や関節痛に悩んでいるというお三方に協力頂き、現在どれだけの痛みがあるのかを、痛みの程度を測る医療器具を使い表して頂きました。すると、痛みの数値はかなり高い値を示しました。みなさんかなり辛い思いをなさっているよう。
この三人に、41度の普通のお湯と、同じ温度の泥湯に10分間入ってもらい、湯あがり10分後に痛みがどれくらい和らぐのか比較しました。その結果、普通のお湯の場合、一人は痛みが改善したものの、他の二人は痛みにほとんど変化はありませんでしたが、泥湯の場合、湯あがり10分後に計測すると、発痛物質が減ったせいか数値がかなり改善していました。

発痛物質を減らす血流量はどの程度アップするのか?
今度は、血管の状態が見える特殊な顕微鏡で調べます。先程と同じ条件で普通のお湯に入っていただき、湯あがり10分後の毛細血管の様子を見てみました。すると、入浴前と比べてほとんど変化がありません。続いて泥湯に10分間入っていただき泥湯入浴後の毛細血管を見てみると、血液が勢いよく流れ、湯あがり10分後でも明らかに血流量が増えた状態が続いていたのです。
その鍵を握るのが、深部体温!深部体温とは、身体の表面の温度ではなく、内臓や脳などに近い身体の内部の温度のこと。血流量は、身体の表面温度だけでなく、深部の体温状況に比例してアップします。事実、泥湯は普通のお湯より入浴直後で1.8倍、その10分後で3.5倍、深部体温が上昇していたのです。

なぜ、泥湯は深部体温が上昇し持続するのか?
硫黄や塩類などの泥湯成分の効果によって身体中に熱が運ばれやすくなるため、深部まで温まり、その結果、泥湯から出た後も体温が下がりにくく、血流が増えた状態を維持するのです。さらに、泥湯にはもう一つ大きな特徴があるといいます。
それは、長く入浴していることが可能であること。泥湯の温度を測ってみると、この時はなんと43.4度。40度前後の一般のお風呂に比べて高めの温度に、なぜ長く入っていることができるのでしょうか?それは、普通のお湯は熱を伝えやすく熱さをすぐに感じますが、泥湯は熱伝導率が低いため刺激が柔らかく、長く浸かることが可能なのです。その結果、発痛物質を長時間かけて減らすことができるのです。

【手作り入浴剤のカリスマが伝授】安く簡単に!温泉の効能を再現できる入浴剤

【手作り入浴剤のカリスマが伝授】安く簡単に!温泉の効能を再現できる入浴剤

泥湯のように痛みを軽くしてくれるお風呂に家庭でも入りたい!
しかし、家のお風呂に泥を入れることはできない…。そこで、泥湯と同じように、痛みを軽くする効果のある入浴剤を開発!
ポイントは、身体の内部の温度・深部体温を上げること。血流をアップし、関節の痛みなどの原因、発痛物質を流し去ってくれます。実験により、別府の泥湯は、普通のお湯より入浴直後で1.8倍、その10分後で3.5倍深部体温が上昇しましたので、この数値を目指します!

入浴剤開発に当たり、前田先生に相談すると、泥に代わる先生おすすめの素材こそが、塩
浴槽に塩4キログラムを入れた塩分2%のお湯での体温の変化は、体温も上がり、保温効果も持続。前田先生いわく、塩をお風呂に入れると熱が伝わりやすくなり、身体がより温まりやすくなるとか。
さらに、塩分が皮膚表面の皮脂と結びついて皮膜を作り、身体全体をコーティングするため、保温効果も高くなるのです。そして、同様の効果が柚子やみかんなどの植物に含まれる精油成分にもあるといいます。
以前、先生と番組で行った実験でも、普通のお湯より柚子湯の方が、深部体温が上昇していました。

塩と精油成分を合わせると、どの程度効果が増すのか?
前田先生監修のもと、塩100グラムにみかんの皮を足したお風呂に10分間入る新たな実験を行ったところ、塩と精油のダブルパワーで、普通のお湯よりも入浴10分後で2倍、湯あがり10分後で1.6倍深部体温が上昇。入浴直後では泥湯を上回る効果を上げることができました。
しかし、泥湯にはもう一つの効果が。泥湯は熱さを感じにくく、長く入っていられるため、体温をさらにあげることが期待できました。

家庭のお風呂で楽しく長く入っているためには?
そんな難題を解決してくれるというある人物に協力を依頼。ニューヨークで活躍する自然化粧品研究家・小幡有樹子さん。身体に優しい天然素材を使って、バリエーション豊かな入浴剤や石鹸、化粧品を次々と生み出している彼女。
中でも人気なのが、手作りできる入浴剤。身近にある素材を使って作れるため、とっても簡単!そんな彼女に「塩」「精油成分」を材料に、「お風呂に長く入れる入浴剤」「費用はできるだけ安く」という条件で、新たな入浴剤開発をお願いしました。

小幡さんが今回、入浴剤の材料として手に取ったのは、粉ミルク、オートミールエッセンシャルオイル

【オートミール】 麦を加工した食品で、牛乳を入れて食べたり、パンやクッキーの材料にもなる食材。日本のスーパーでも気軽に手に入る。

【エッセンシャルオイル】 植物の精油成分を抽出したもの。香料やアロマテラピーに良く使われる。

これらの材料の他に晩御飯の残り使い、今回2つの入浴剤を作りました。

「家庭でできる 手作り入浴剤の作り方」

   

温泉の効果を医学的に解明し、家のお風呂でもその効果を再現できる入浴剤を、ニューヨークで活躍する自然化粧品研究家・小幡有樹子さんに開発していただきました!


鎮痛効果アップ!
◆携帯サイトでは【家庭でできる 手作り入浴剤の作り方】を公開中!


「ケータイ人間ドック みんなの家庭の医学」のご紹介

知られざる温泉天国・東京の健康温泉ベスト10

知られざる温泉天国・東京の健康温泉ベスト10

「温泉密度」とは一体何かわかりますか?温泉密度とは、10平方キロメートルあたりに幾つの温泉施設が存在しているのかを表すものです。果たして47都道府県のうち、温泉密度が高いのはどこなのでしょうか?

【第1位】神奈川県
大人気の箱根・湯河原など、多くの温泉場を抱える。
10平方キロメートルに0.77軒の温泉施設がある日本屈指の温泉地。

【第2位】大分県
名湯別府温泉をはじめ、由布院など、若い女性に大人気の温泉が目白押し。
温泉密度も神奈川とほぼ一緒の0.74軒。

【第3位】静岡県
日本三大温泉場の熱海はもちろん、天城を越えれば修善寺など秘湯の宝庫、伊豆半島が。
温泉密度は0.64軒。

どこも、全国に知られた温泉地ばかり。温泉密度イコール名湯といえそうです。そんな名湯、静岡県に0.01足りなかった温泉密度の温泉地がありました。その温泉地こそ…『東京』!

【第4位】東京都
温泉密度は実に0.63軒。
23区だけに絞ると温泉密度はさらに上がり、10平方キロメートルに0.93軒と、1位の神奈川県を越える温泉密度に!

探してみると、23区内に温泉施設は58軒。実は、これら全て天然の温泉を利用している公衆浴場。普段、銭湯に行っているつもりが、知らず知らずのうちに温泉に入っていたなんてことも…。東京こそが、2011年の隠れ家名湯の地なのです。

58施設全ての「温泉分析書」と呼ばれる成分表を調べ、その温泉にどんな成分が入っているか確かめると
食塩泉つまり、ナトリウムなど「塩分」が豊富な温泉が多いということがわかりました。つまり、東京の温泉の最たる効能は保温効果から血行を促進、冷え症対策にも効果絶大だということ。

では、どこの温泉に塩分が多いのか?源泉の塩化物の多い順番にランキング化し、身体を芯から温め『冷え症を改善する!東京健康温泉ランキング ベスト10』を発表!


身体を芯から温め、冷え症を改善!
◆【東京健康温泉ランキング ベスト10】を公開中!

2011年 東京の健康温泉ベスト10

番組内容一覧に戻る

ページトップへ戻る