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2011年2月10日 (木)

山里のラジオ

山里のラジオ
山里のラジオに飛び入りで行ってきました。

なぜ行ったのか。

こっからはかなりの長文です。しんどかったら読まない方がいいです。

山里がリンカーンでスベッたあと、僕から『ポッと出の旬の人はいいですね。面白いこと言わなくてもいいんだから、尊敬します握手してください』とか『笑われる人はいいよな』とか、まあ、そんな感じの嫌みを言われた。とラジオで言ったそうです。それが、ネットニュースで『山里、品川から受けたイジメを告白』みたいに書かれたんですね。

その事に関して、僕のツイッターに『ひどい』とか、『お前の方が面白くない』とかツイートされて、もう楽しくなくなったのでツイッターをやめました。

すると今度は『品川、山里をいじめた?避難殺到でツイッター引退』と言うネットニュースがYahoo!のトップ記事になりました。


いやいやいや、
そんなに殺到してません。他では分かりませんが、僕のツイッターに関しては5〜10件程度です。ブログ炎上とかあるけど、ボヤ騒ぎ程度です。


ツイッターって、自分の身分を明かしているからか、あんまり嫌なツイートは少ないです。好意的なものの方が圧倒的に多い。それでも、その5〜10件が我慢出来なかったんです。140文字じゃ伝わらないけど、ついつい反論したくなる。俺のことを嫌いな人にネット上で反論したってしょうがない、しかも同じ事務所の後輩とのことを、本人とも話さずにツイッターであ〜だこ〜だとやり合っても馬鹿馬鹿しいし意味がない。ストレスがたまるだけだ。この先も、こんなことがあるかもなぁって思ったら、なんか嫌になって辞めました。せっかく僕のツイッターをフォローしてくれたみなさん。ごめんなさい。そして、たくさんのツイート、ありがとうございました。楽しかったです。本当にありがとう。

まあ、
その止めたことがネットニュースになっちゃったんですね。

とはいえ、
僕はネットニュースは見ません。自分のことも悪いことを書かれていたら嫌なので検索しません。だからこの記事のことを知りませんでした。

ところが、
心配していただいた先輩方々から『大丈夫か?』と
いう電話やメールをいただいて、記事のことを知り、会う先輩後輩から『どうなってんの?』と聞かれ、あれ、ちょっと騒がれてんのって感じになりました。

はっきり言って山里にムカつきました。俺のいないとこで悪口言ってんじゃん。バカにするなら全然いいけど『いじめ』ってどういうことなんだよ。文字にすると『いじめ』って強烈なインパクトだよ。いるとこで言うならまだしも、いないとこで言われちゃったら、反論のしようもねえじゃん。って言うかそんなこと言ってねえよ。って感じでした。

ブログで何か書こうかなぁって思ったけど、何を書いても言い訳にしか見えないんだろうし、何より山里に対して怒りがあるうちに書いてしまったら、全部をあいつのせいにして、自分の都合のいいようにまとめてしまいそうだな・・・と思って控えていました。

まずは深呼吸。


山里の話を聞こう。


するとマネージャーから電話。


『山里が謝りたい』と言っているので会ってもらえませんか、とのことでした。

ということで、
昨日の午後2時によしもとの本社にて山里に会うことになりました。

部屋に入ると山里が直立不動で顔面蒼白。

『この度はご迷惑おかけして、本当に申し訳ありませんでした』

『とりあえず座れよ』

そんな感じで話しはスタート。

山里が言うには、

『活字にされてしまうと、凄く酷いようになってしまって、そんなつもりではなかったんですけど、ご迷惑おかけしてしまいました』

とのこと、
さらに、

『ラジオやツイッターでそういうことじゃなくて、品川さんは悪くないと言わせてもらいます』


いやいやいや、
待て待て待て、

そんなこと言ったら
俺が言わせたみたいじゃねえかっ!余計にややこしくなるわ。

『そのようなことがないように細心の注意をはらってやっていきますので』

いやいやいや、
お前が反省した感じになればなるほど、俺が脅してる感が強くなっちゃうだろ。もういい。もういい。俺が怒ったところで山里の仕事を減らす力なんか1ミリもないし、腹を立てて殴るなんてことも問題になるから出来ない。だから、もういい。

『いや、本当にお名前を使わせていただいて、お話をさせてはいただけないでしょうか』

泣き出す山里。
その泣き顔の不細工さに思わず笑ってしまい、怒りも一緒になくなった。

『じゃあ、もう、そういうのいいから、俺にわだかまりがあるなら、飲みに行って話そうぜ。』

『はい』

『2人じゃ気まずいだろ。誰か可愛がってもらってる先輩いないの?』

『いや』

『いつも誰と飲んでんだよ?』

『大体、1人で中野で飲んでます』

『なんだよ。それっ、暗いなっ。』

『すいません。』

『誰かいるだろ。可愛がってくれてる先輩が』

『カラテカの入江さん』

『入江かよ』

『はい』

『入江じゃねえだろ。なんか、そこは入江じゃねえだろ。』

『あとは、千鳥のダイゴさんとか』

『じゃあ、ダイゴが東京来た時でも飲みに行くか』

『はい』

『じゃあ今度、そのラジオに出してくれ』

『本当ですか?それが一番いいです』

『出してくれよ。俺もそれが一番いいや』

『今日の一時からやってるんです』

『今日かよ。急だな。』

『すいません。』

『まあ、いずれな』

『はい』

そんな感じで話し合いは終わりました

そして夜、
仕事を終えて、
家でモンハンをしていると山里からメールが・・・

『今日のラジオで話そうと思っていることを、今からメールで送るので見てもらってもよろしいでしょうか』

とのこと、まあ、正直、何を話すか気にはなるので、『いいよ』とだけ返信を送る。

すると、
それは、まあ、反省の言葉がギッシリ!

待て待て待て、

だから、

そんな反省した感じで話されたら、俺が脅したとか、会社に言われたとか、結局ビビったとか、そんな感じになっちゃうでしょ。

ヤッパリ今日ラジオに行くしかねえ。ラジオで出た話しは、ラジオで決着つけるしかねえ。そしたらスッキリしそうな気がする。

僕は山里にはその決心を告げずに『ちょっとかたすぎると思うけど、お前の好きにやっていいよ』とだけ、返信した。

そして、
すぐにマネージャーに電話。

『やっぱり今日、山里のラジオに出られないかなぁ?』

『今日ですか?』

『山里に内緒で行きたいんだけど、ちょっと聞いてみてくれる』

『確認してみます』

こたえは
すぐにオッケー。
僕は山里のラジオに出演することになった。もちろん山里は知らないままに・・・

僕は12時50分にTBSに入る。1時から山里のラジオが始まる。

メールにあったとおり、反省の言葉が続く。曲をはさんで、山里が再び喋りだす。その時、僕はラジオブースに飛び込んだ。

そりゃあ、もう、ビックリする山里。

まあ、
そっからは、
ラジオのノリです。

にしても、
山里は例の僕が言ったとされる。

『ポッと出の旬の人はいいですね。面白いこと言わなくてもいいんだから、尊敬します握手してください』
という発言を本当に言ったか、言わないか、については語っていない。

ラジオのスタッフさんも、『それを明確にするのはやめましょう』と本番前に言っていた。

いやいやいや、
そこが肝でしょ。

みんなそれを知りたいんでしょ。

僕としたら『そんなこと言ってねえよ』なのですから。


だから、
僕はズバッと山里に聞きました。

『ポッと出の旬の人はいいですね。面白いこと言わなくてもいいんだから、尊敬します握手してください。なんてことを、本当に俺が言ったか?』

『はい。それは本当に言いました』

『俺は全然記憶にないんだけど、そんなこと言わないだろ』

『いや、それは本当に、あのまだ凄いトガってらっしゃって』

『話、盛ってんだろ』

『いや、本当に、その時は怖くて』

そこ頑固かよ。
あんだけ謝って
あんだけ反省してたのに
そこは頑固かよ。


そこまで言うなら分かったよ。きっと言ったんだろう。っていうか言いそうだよ。俺が言いそうだよ。

でもね。

それこそ言い訳させてくれ。

俺は山里が東京に出て来たばっかりの時に、何回か飯に連れて行っている。東京で山里が話せる芸人は俺だけだったと思う。現に山里がアンケートに東京で可愛がってくれている先輩として、俺の名前を書いて、俺は何回か南海キャンディーズのインタビューなどに答えている。そんな後輩が同じ番組でスベッた。ワザワザ楽屋に行って『ポッと出の旬の人はいいですね。面白いこと言わなくてもいいんだから、尊敬します握手してください』と言うのは僕の下手くそな愛情なのです。

僕のブログを読んでくれている人は分かってくれると思いますが、そういう後輩とのやりとりがよく書かれていると思います。それは、イジメではなく、イジリなのです。

昔、僕が大阪の番組でクソみたいにスベッた時がありました。関西芸人とほとんど交流のなかった僕は1人で落ち込んでいました。すると廊下の向こうの方から、まだ一回ぐらいしか会ったことのなかったフジモンが大きな声で『めっちゃ、すべってたな。東京で人気あるか知らんけど大阪では通用せえへんで』と言ってきた。僕は『うるせえっ』とツッコミを入れながら、救われた。助かった。と思った。それを見ていた関西芸人が話しかけてくれるようになり、かなり打ち解けた。僕はそれ以来、フジモンは大好きな先輩の1人で、今でも感謝している。

だから、
僕にとっては嫌味は愛情表現なのだ。


でも、

そうじゃない後輩もいるんですね。今回のことでよく分かった。それで傷つくヤツもいるんだなと・・・


以後気をつけようと思う。

でも、


山里に関しては、もう言っても、大丈夫だと思う。


今回のことで打ち解けたと思うし、

もう、
旬のポッと出じゃないし、
笑われてんじゃなくて笑わせてるしね。


だから、
あらためて言うけど
あの時は完全にスベっていたよ。


にしても、
今回のことで、たくさんのみなさんにご心配おかけしました。たくさんのメールや電話をいただきました。本当にすいませんでした。そして、ありがとうございました。


山里に会いに行く前日、極楽の加藤さんから電話がありました。


『品川よ。キレてもいいけど、絶対に手は出すなよ。何にも得ねえぞ。お前は短気だから気になって電話した。それだけだ』

格好いい先輩だ。男前だ。

俺なんかとは器が違う。


そして、
今日、山里に聞いてビックリ!『スッキリ』で加藤さんに会った山里は

『お前が悪い。ちゃんと謝って2〜3発ぶん殴られて来い』

と言われたらしい。

俺には『殴るな』と言い、
山里には『殴られて来い』と言ったのだ。

格好よすぎる。
渋すぎる。

俺と山里なんて、所詮は泥仕合。
この話で格好いいのは加藤さんだけだ。


あ〜あ

あんな格好いい先輩になりてぇなぁ〜


無理っぽいな。


ちなみにラジオの放送終了後。おおちさんからメール。

『お前、山ちゃんのラジオ出てんじゃん。マジ、リスペクトだよ。マジ感動』


だってさ。


なんで感動してんだよ。


こっちの可愛い先輩には、がんばれば、なれそうだな。