国際兵士の餓死、略奪…北の食糧危機 限界越えた+(1/2ページ)(2011.2.10 09:30

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兵士の餓死、略奪…北の食糧危機 限界越えた

2011.2.10 09:30 (1/2ページ)
9日、韓国・ソウル校外にある戦争記念館で、韓国国防省高官のガイダンスを受ける韓国軍兵士たち。背後には昨年3月に撃沈され引き上げられた韓国哨戒艦「天安」の巨大パネルが設置されている(ロイター)

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9日、韓国・ソウル校外にある戦争記念館で、韓国国防省高官のガイダンスを受ける韓国軍兵士たち。背後には昨年3月に撃沈され引き上げられた韓国哨戒艦「天安」の巨大パネルが設置されている(ロイター)

配給制が崩壊寸前

 極寒の2月を迎えた北朝鮮で深刻な食糧不足が伝えられている。体制の根幹をなす食糧配給制度は崩壊寸前まで陥り、最近では朝鮮人民軍への優先的配給までも悪化。韓国の脱北者団体によると、兵士の餓死や核開発を担う部隊の作業のボイコットさえも起きているという。韓国高官は「(北の)政府の統制力が弱まっている」と分析。そんな中、金正日総書記(68)の誕生日となる今月(2月)16日には平壌などで豪華な式典が行われ、一部の特権支配層だけに庶民の生命の綱となる食糧がまわされる。

 韓国紙、中央日報によると、北の食糧不足は最悪の状態に陥っているという。1月末ごろから、小石が多くまじった劣悪なコメが中国から密輸入され、軍に供給され始めた。昨年の自然災害で実らずに飼料用にまわされたコメで、安値で入手したブローカーが北に売りさばいているのだという。中央日報は「何度、コメを研いでもまずく、じゃりじゃりする」「そのようなコメでも食べられるので幸い」とする北側の声も伝えている。

兵士が作業命令拒否

 韓国の脱北者団体「NK知識人連帯」によると、北の核兵器開発に関連している軍の131指導局47旅団で兵士が空腹への不満を爆発させ、集団で作業命令を拒否する事態が起きたという。指導局は核兵器の生産計画を統括しており、食糧配給の悪化はそうした北の重要部隊にまで及んでいる恐れがある。また、同団体は、南東部の江原道で昨年11月から今年1月までに兵士7人が餓死、東部の咸鏡南道でも部隊が車両を襲撃する略奪事件が起きたとも明かした。

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9日、韓国・ソウル校外にある戦争記念館で、韓国国防省高官のガイダンスを受ける韓国軍兵士たち。背後には昨年3月に撃沈され引き上げられた韓国哨戒艦「天安」の巨大パネルが設置されている(ロイター)

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