佑デビューのサムスン戦　青いハンカチが復活？

　あの伝説のハンカチが復活するかもしれない。といっても使うのは相手だが…。日本ハムの斎藤佑樹投手（２２）＝早大＝が実戦デビューする１３日の韓国サムスン戦（名護）。国民的注目を集める一戦で、サムスン投手陣が斎藤が甲子園で使用していたタイプと同じ、青いハンカチを使うプランが急浮上していることが９日、分かった。

　サムスンがキャンプを張る恩納村にも、フィーバーぶりは届いていた。ナインの間で沸き上がった疑問が「なぜそんなに人気があるの？」。そこで昨季から指導している元中日の落合英二投手コーチ（４１）が甲子園での活躍や、マウンドで青いハンカチを使う様子が人気爆発を呼んだことを説明したという。

　１３日は柳仲逸（ユ・ジュンイル）新監督（４７）のサムスンにとっても今季初実戦となる大事な一戦。だが、未曽有の注目を浴びる斎藤の一挙手一投足に大きなリアクションがあり、選手が萎縮してしまう可能性もある。そんな中、ナインが考えついた秘密兵器がハンカチだった。サムスンのチームカラーもブルー。あえて“悪ノリ”することで大観衆のプレッシャーを楽しむ作戦だ。斎藤の降板直後に登板した投手がハンカチを使う案が最有力だとか。

　「日曜日でお客さんも多いだろうし、ファンも盛り上がるんじゃないか。斎藤投手に失礼になるようだったらやめます」と落合コーチ。一昨年、１４勝で最多勝となった右腕・尹盛桓（ユン・ソンファン）投手（２９）が先発を予定するなど、力が入っている。斎藤だけでなく、サムスン投手陣からも目が離せない試合になりそうだ。　（臼杵秀之）