北朝鮮の特殊部隊、1万5000人が同時浸透可能(上)

 シャープ在韓米軍司令官は8日、北朝鮮の特殊部隊が軽歩兵約14万人、特殊作戦専門兵力6万人で構成されていることを明らかにした。米軍幹部が、北朝鮮の特殊部隊構成を明らかにしたのは今回が初めてで、その意味は大きい。2010年国防白書では、北朝鮮の特殊部隊が18万人から20万人に増強されたと指摘しつつも、具体的な構成には言及していなかった。

後方かく乱部隊を大幅増強

 シャープ司令官が14万人規模と明らかにした軽歩兵部隊は、比較的軽武装で、韓国の前方、後方地域に速やかに浸透し、主要施設の破壊、後方地域のかく乱などの任務を遂行する。北朝鮮は過去4年間に8万人の特殊部隊を増強したが、その大半は軽歩兵部隊とされる。2010年国防白書は「北朝鮮は既に軽歩兵師団を前方(前線)の軍団に編成しており、前方師団に軽歩兵連隊を追加編成するなど特殊戦能力の強化に励んでいる」と指摘した。

 韓国軍の消息筋は「北朝鮮軍はイラク戦やアフガン戦を通じ、軽歩兵部隊によるゲリラ戦で有事の際に韓米両国軍から大打撃を与えられると判断し、軽歩兵部隊の増強に力を入れているとみられる。米軍も、軽歩兵部隊など北朝鮮の特殊戦能力の強化を深刻な脅威と受け止めている」と語った。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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