ここから本文です
最終更新:2011年2月9日(水) 13時54分

エジプト、デモ隊が交渉の代表決める

動画を他のプレイヤーで見る


 政府とデモ隊との交渉が行われず、混迷が続いているエジプトで、デモ隊が初めて交渉の代表を決めました。インターネットなどでデモを呼びかけてきた関係者がJNNに明らかにしたものです。

 エジプトで続く反政府デモは、8日も数十万人がタハリール広場に集まりました。

 「夜になっても抗議活動は続いています。しかし今日、彼らの中から代表者が決まりました」(記者)

 代表者となったのは、最初にデモを呼びかけた「4月6日運動」や、「ムスリム同胞団」など6つのグループと、独自に参加していた活動家ら合わせて14人。人々の意見を集約して政府と交渉にあたります。

 「政権は、さまざまなグループと反政府デモ隊を分断しようとしていましたが、我々が人々との対話で意見をまとめることで、1つの声が明らかになる」(代表者の一人 「4月6日運動」 アハマド・マヘル氏)

 政府側はこれまで、事態収拾のために立ち上げられた「賢人会議」や一部の若者たちと協議を行いましたが、反政府デモの中心となってきた青年活動家らは、「自分たちの代表ではない」と指摘していました。

 「よく分からない人物が人々の代表として交渉にあたるのを止めたい」(代表者の一人 「4月6日運動」 アハマド・マヘル氏)

 一方で代表者らは、「ムバラク大統領が辞任するまで交渉のテーブルにはつかない」としていて、かたくなに辞任を拒む大統領との溝は埋まりそうにありません。(09日11:33)

この記事の関連ニュース

2011年2月9日(水)のニュース一覧

社会

政治