9日夜、北九州市の建設会社の現地事務所で、男が拳銃を数発発砲して逃げました。事務所にいた現場責任者の男性が、跳ね返った弾に当たり、軽いけがをしました。
9日午後7時10分ごろ、北九州市小倉北区大手町の介護施設の建設現場近くにある、大手建設会社「清水建設」の現地事務所の2階で、入ってきた男が突然、拳銃を数発発砲しました。警察によりますと、当時、事務所の2階には、現場責任者の50歳の男性1人がいて、男性は跳ね返った弾が腹に当たり、病院で手当てを受けていますが、けがの程度は軽いということです。拳銃を発砲した男は、黒いヘルメットをかぶり、黒っぽい服装をしており、外で待っていた別の人物のバイクに乗って逃げたとみられ、警察が発砲事件として行方を捜査しています。現場は北九州市の中心部に近く、病院やマンションなどが建ち並んでいるところです。北九州市では、去年、指定暴力団・工藤会の事務所の撤去を訴えていた自治会長の自宅に銃弾が撃ち込まれたほか、福岡市でも、大手ガス会社「西部ガス」や役員の関係先に相次いで銃弾が撃ち込まれる事件が起きています。警察は、いずれの事件も工藤会の犯行の疑いがあるとみて捜査しており、今回の事件との関連についても調べています。