ノーベル平和賞:「政治的茶番劇」と非難 中国新華社通信

2010年12月11日 19時42分 更新:12月11日 20時40分

 【北京・成沢健一】中国国営新華社通信は11日、中国で服役中の民主活動家、劉暁波氏(54)へのノーベル平和賞授賞式について「政治的な茶番劇」と非難する論評記事を配信した。

 論評はチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世に対して89年にノーベル平和賞が授与されたことに触れ、「中国を分裂させ、西側の道を歩ませようとしたが、20年以上たっても長い夢から覚めていない」とノーベル賞委員会を批判。さらに「21世紀になっても思想は冷戦や植民地主義の時代のままで、自らを救世主と思い込んで事実をねじ曲げている」と指摘した。

 一方、11日付の中国各紙はオスロでの授賞式の詳しい内容は報じていない。英字紙「チャイナ・デーリー」は「多くの国が授賞式に出席せず」との見出しで中国政府の主張を中心に1面トップで報じたが、それ以外の主要紙は「中国への内政干渉に断固反対する」との中国外務省の談話を目立たない扱いで伝えただけだった。

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