ウィキリークス:元関係者らが新サービスサイト開始へ

2010年12月11日 19時25分

 【カイロ和田浩明】内部告発サイト「ウィキリークス(WL)」とたもとを分かった元関係者らが、報道機関などへの匿名での情報提供を可能にするサービスを13日にも始める。米外交公電の暴露で各国政府との対立を深めるWLが本来の目的である内部告発者の支援をできなくなるという懸念が、新計画の主な動機のようだ。

 スウェーデン紙ダーゲンス・ニュヘテル(電子版)などによると、新サービスは「オープンリークス」と呼ばれる。アサンジ容疑者の「独裁的運営手法」に反発したWLの元関係者ら数人が開設に関与した。

 オープンリークスは、内部告発者が匿名で新聞やNGO(非政府組織)などに情報提供できるよう、データの暗号化や発信元の特定を困難にする通信手法など技術的なインフラを提供する。告発情報の公表主体にならないことで、当局の批判をかわしつつ情報流通を促進することを狙うという。

 元関係者の一人は「長期的には、内部告発者を支援する強固で透明性のある仕組みを作り、他の人々が同様のプロジェクトを始めるよう奨励したい」と話している。

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