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「常習的なタバコ喫煙は自殺願望と相関性」、独研究報告

  • 2008年01月11日 08:56 発信地:パリ/フランス
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2008年1月8日、トルコのイスタンブール(Istanbul)のカフェでタバコを吸う人。(c)AFP/MUSTAFA OZER

【1月11日 AFP】「喫煙は寿命を縮める」「タバコはがんの元」など、喫煙が健康におよぼす悪影響への警告は喫煙者にとってはおなじみのもの。だが今後は、「タバコを吸うと自殺願望が高まる」という警告が加わるかもしれない。喫煙と自殺願望の間には明白な関連があるとの研究結果が、ドイツの研究チームによって医学誌「Affective Disorders(情動障害)」に発表された。

 研究チームは1995年、ミュンヘン(Munich)在住の14-24歳の3021人を対象に詳細な心理研究を開始。4年後に再度被験者にインタビューを行い、2548人から回答を得た。

 回答者の約25%は喫煙の経験がなく、40%は時々喫煙、17%は常習ではないが定期的に喫煙、19%は常習的に喫煙していた。

「自殺を計画したことがある、または2週間以上死にたいと思っていたことがあるか」との質問に対し、喫煙経験がない人では15%、時々または定期的に喫煙する人では20%、常習的に喫煙する人では30%が「ある」と回答した。

「実際に自殺未遂をした」と回答した人の割合は、喫煙経験がない人では0.6%に過ぎなかったが、定期的に喫煙する人では1.6%、常習的に喫煙する人では6.4%に達し、より顕著な傾向が表れた。

 研究結果がほかの要因の影響を受けていないことを確認するため、被験者の中から飲酒経験、違法ドラッグ使用経験、うつ病歴を除外したが、多く喫煙をするほど自殺願望が高くなるという結果は変わらなかった。

 一方、研究チームは研究結果にいくつかの問題点があることも指摘している。その1つは、2回目のインタビューを行うまでの4年間に実際に自殺は1件もなかったため、自殺行為そのものではなく、自殺願望・計画を調査する結果になったということだ。さらに、研究開始当初、被験者の一部はまだ10代前半だったため、研究終了時までに自殺リスクが高いとされる時期を通過していない点も挙げられている。(c)AFP

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