2010年12月11日 1時20分 更新:12月11日 10時34分
【ストックホルム須田桃子】ノーベル化学賞の授賞式が10日午後(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれた。根岸英一・米パデュー大特別教授(75)と鈴木章・北海道大名誉教授(80)は、共同受賞のリチャード・ヘック米デラウェア大名誉教授(79)とともに、カール16世グスタフ国王からメダルと証書を贈られた。
根岸、鈴木両氏は70年代、金属のパラジウムを触媒(化学反応の仲介役)に使い、異なる有機化合物を効率よく合成する「クロスカップリング」の手法を相次いで開発した。
2氏の受賞により、日本出身のノーベル賞受賞者は、米国籍の南部陽一郎氏(08年物理学賞)を含めて18人となる。