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ほっとするニュース:修学貸し付け 民間病院勤務でも 1.5倍期間で償還免除 岩手・一関市

 岩手県一関市は市内にある医療機関の医師不足を解消するため、医学生を対象に修学貸し付け事業を創設した。医師免許取得後に民間を含む市指定医療機関で貸付期間の1・5倍に相当する間、勤務した場合は償還が免除される。市によると、勤務病院を公立だけでなく民間まで広げた奨学制度は県内では珍しいという。

 貸し付けは修学期間の6年間で、月額30万円が上限。私立大の医学生は、これとは別に760万円を限度に入学一時金も貸与する。

 医師免許を取得し、2年間の臨床研修を受けた後、市内の3県立病院と2国保診療所、2次救急を担う5民間医療機関のいずれかで勤務することが条件。償還免除は、例えば医学生が6年間にわたって修学資金を受けた場合、その1・5倍に相当する9年間、市の指定医療機関で勤務すれば、利子を含めて全額免除される仕組みだ。入学一時金も免除対象になる。

 財源は昨年4月の過疎法改正でソフト事業にも使えるようになった過疎債を充てる。11年度から過疎法期限の15年度まで募集する予定。藤野裕・市政策推進監は「医師不足は民間病院も同じ。地域の医療機関として医師確保に努めたい」と話している。

 11年度は1人を募集する。受け付けは15日から3月24日まで。書類と面接選考を経て決定する。申し込み・問い合わせは市政策推進監。【湯浅聖一】

2011年2月9日

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