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[政治]ニュース トピック:国会
【党首討論】「解散」意識 崖っぷちの菅・谷垣両党首
2011.2.9 21:42
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谷垣氏は党首討論で、窮地に立つ首相を相撲界の大関にたとえた。大関は2場所連続で負け越せば関脇に陥落する。谷垣氏は、首相から税と社会保障一体改革に関する与野党協議への参加を促されたことを「八百長」への誘いと断じ、「お互いに正直言って国民に信を問おう」と訴えた。
首相はこの言葉に敏感に反応した。「解散しても、その後の政局がどうなるか誰も分からない。長年積み残してきた課題をさらに先送りすることになる」
あくまで「解散」を回避する姿勢を示す首相だが、追い込まれた状況で「3月危機」を無事乗り越えることができるのか。首相自身が野党時代(20年7月)の記者会見でくしくも、正確な見通しを示している。
「追い込まれた改造に加えて、追い込まれた解散につながっていく可能性が高い」
崖っぷちといえば、谷垣氏も同様だ。
9日午前の参院自民党全議員懇談会では、出席議員から「愛知県知事選で(県連推薦候補が2位で)民主党に勝ったとか発言をするのはやめてもらいたい」「熱意が足りない」などと谷垣批判が飛び出した。
党内には前回衆院選での落選議員を中心に、「3月政局→4月解散・総選挙」を期待する声は強い。だが、「衆院で300超の議席を有する民主党が負け覚悟で解散を打つ可能性は低い。あるとしたら首相退陣だ」と見る向きも多い。
解散か退陣か。予算案審議が大詰めを迎える3月、首相はその決断を迫られるかもしれない。
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