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[政治]ニュース トピック:国会
【党首討論詳報】(4)「財政破壊のマニフェスト見直せ」 谷垣氏、さらに首相追及(9日午後)
谷垣氏「菅さんね、そんな強弁してもダメですよ。国民はそういうふうに思っていないんです。そして、明らかに衆院の時のマニフェストはですね、消費税はやらないというのが大前提だった。そういうことですよ。なぜこういう議論が起こってくるかと、先ほど申し上げたことですが、結局、マニフェストに根本的な欠陥がある。3つ申し上げたいと思うんです。一つはマニフェストの施策は無駄を排除することによってできる、こういう大きな柱があった。できていないですよね。無駄排除でできたのはこの2年間で2・6兆円。2年間で12・6兆、大きな乖(かい)離(り)があるじゃないですか。とても行き着けませんよ。それから2番目。そうやって無駄を探して、財源を見つけても結局バラマキのために使ってしまうから、ぜんぜん財政体質の改善につながらない。だから国債の格付けも落ちるんですよ。それからもう一つの最大の問題点。毎年社会保障1兆増えますね。マニフェストをひっくり返してみても、どうやってこの1兆円増に対応していくかっていうのは何も書いていないですよ。だから、財政がこのままにしておけばですよ、この菅さんたちのマニフェストは『財政破壊のマニフェスト』ですよ。だからこれから見直せと言っておるんですよね」
「もう時間も参りましたから、最後に一つだけお伺いしたい。小沢さんの証人喚問問題です。野党6党は衆院予算委員会の公聴会を設定するまでに、きちっと返事をしてもらいたいと、このように申し上げております。そして、この3年来、3年越しに要求してきたわけです。もういい加減に解決して、こういう問題を乗り越えていきましょうよ。菅さんがリーダーであるならばこの場で自分がきちっと解決すると仰って下さい」
首相「先ほどマニフェストについて、相変わらずバラマキという言葉を使われました。しかし、バラマキではないんです。このマニフェストは従来の政権でできなかった新たな政策を掲げた。そしてその中で現実に進んでいることもいくつもあります。例えば農業政策でもかつては、どちらかといえば価格政策でありましたけれど、欧米は昔から所得政策が中心です。そういった意味で農業の個別所得補償も提示を致しました。子ども手当についても議論はありますけれども、従来は子供に対する手当てが相対的に非常に薄かったですから、それに対してきちんと手当てをしようというのは新しい政策なんです。高校の無償化も実行致しました。ですからそれがバラマキというのは私は当たっていない。つまり、政策選択であって、もっといい政策が何かということをお示しされるべきであって、12月の皆さんの基本方針には、自分たちとしての予算案をお示しすると書いてありますが、残念ながらその後、お示し頂いたという記憶はありません」
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