2月8日に行なわれた「れい明会」の総会では、ナチュラルグループ本社・代表取締役会長兼社長である橋本幸雄会長自らの口から「不渡りに至る経緯」や「今後の方針」などについて1時間近く説明があり、質疑応答後に散会したとされている。参加者は100人を超えていたようだ。
当日の参加者によれば、不渡りに至った経緯を詳しく説明した後で「2月の決済については責任をもって応じる」と明言したとし、「聞いていて安心感はあった」(参加者)と述べた。不渡りを出した大きな要因として人件費の支払いがひびいたという。ただ、今後の方針については「数字の裏づけがないため、不透明感が残った」と疑問を呈した。
再建策のひとつである新事業については、3月よりサテライトショップを拠点に宣伝講習販売を再開して建て直しを図るというプランのようだが、具体的な数字の説明は行なわれなかった模様で、今後、店舗販売の商品供給などについては疑問を残したままのようだ。
また、れい明会のメーカーの1社は次のように語った。
「ある農業生産法人の方と話をした。生産者とメーカーの板ばさみに合って苦しそうだった。契約農家は(NG社)を当てにしており、倒産でもしようものなら『首を括らなければ』と悲観している農家もあるそうだ。この事実はわれわれも重く受け止めなければならない」
上記のような事態を招いた大本の原因はNG本社にある。橋本会長はもちろん、1月20日に退任した富田氏や同社執行部こそ責任のなすり合いはやめて現実と真摯に真向かう必要があるだろう。事態を放置し続けた結果がもたらした決済不調だという点、今後このままずるずると事態を引き延ばすことで解決できる問題なのかという点、そして問題が業者間の話だけにとどまらないという点を肝に銘じて中身のある再建策を講じる必要がある。