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会員制温泉リゾートクラブへの預託金名目での組織的詐欺事件で、岡本ホテルグループが会員から集めた出資金二百数十億円のうち、グループの実質的オーナー大東正博容疑者(59)以外の幹部や関連会社にも「貸付金」として計約35億円が流れていたことが9日、捜査関係者への取材で分かった。会員に返還されたのは40億円程度にとどまるという。
警視庁などの合同捜査本部は、これとは別に少なくとも約70億円が名目上、グループの運営費などの経費に充てられていたことも確認。大東容疑者らが当初から預託金を返還する意図がないまま、金を流用したとみて全容解明を進める。
捜査関係者によると、リゾートクラブ「岡本〓楽部」が会員を集めていた2005年4月から10年5月、約10億円が運営会社「オー・エム・シー」元社長松永博宣容疑者(37)への貸付金として処理されていた。さらに、グループ内の複数の関連会社にも総額約25億円が貸し付けられていた。
一方、グループ従業員の「給与」や営業員への「コミッション(報奨金)」、「広告・イベント費」などの名目でそれぞれ約20億円を支出、系列ホテルや岡本〓楽部の「運営費」に約10億円が充てられていた。
捜査本部は、貸付金として少なくとも約40億円を受け取っていた大東容疑者から、指定暴力団山口組系組長らに数億円が渡り、高級車やクルーザー、交際女性のためのマンション購入費などにも使われていたことを把握している。
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