テレ朝のドキュメント〜その裏側で何があったか
(コーヴガーディアンズ、ニコルのブログより)
Asahi TV… The Truth
FEBRUARY 6, 2011
by nicolemclachlan
http://nicolemclachlan.wordpress.com/2011/02/06/asahi-tv-the-truth/
Over the course of the last few months, the reporter that covered the story was well renowned in Taiji for reporting as someone who is ‘pro dolphin hunting’, although she continued to tell us she was in fact neutral, in order for us to be interviewed on camera. We asked numerous times for her name, however she refused to give it…
(翻訳開始)
数ヶ月にわたり太地町で取材をしていたリポーターは「イルカ猟賛成派」として知られていた。しかし彼女は私たち(SSコーヴガーディアンズ)に、自分は中立だと言い続けた。それは私たちとのインタビューをカメラに収録したいからだった。私たちは何度も彼女に名前をたずねた。けれども彼女は教えてくれなかった。
(注:彼女の名前は谷島薫子。テレビ朝日のディレクターであることが番組で判明)
---中略---
...showed images of the fishermen of Taiji happily eating raw dolphin meat right after having butchered the animals… in the same video, it depicts the reporter exclaiming of how beautiful the captive dolphins are, as well as trying raw dolphin meat for herself…
テレビ朝日の報道はイルカを捕殺した直後、楽しそうにイルカ肉を食べる漁師たちの映像を流していた。テレビ朝日のリポーターが生け簀の中のイルカに、何て可愛いのかしらと歓声を上げ、同時に彼女自身がイルカ肉を試食する様子も映し出されていた。
(注:そして1/13。 暴走したスジイルカが岩礁に乗り上げ、無残に死んでいったイルカ猟の日がやってくる)
I saw grown men cry on top of that hill that morning- I myself could not hold back the tears, as they streamed down my face as I buried my head in my hands.
私はその朝、大人の男の人が(湾を見下ろす)丘の上に立ち(死につつあるイルカの光景に)泣いているのを見た。私自身も涙をこらえられず両手で顔を隠して、涙が頬をつたうのにまかせていた。中略
The worst part being that there was absolutely nothing we could have done to help the dolphins without being arrested and deported from Japan instantly.
一番ひどいことは、私たちにイルカたちを救う手立てが何ひとつないことだった。逮捕されるか、あるいは日本から即日出国させられることなしには。中略
I sat down next to Libby and cried on her shoulder. Normally you try and allow yourself to become numb while at the cove during the slaughter- but that day, I could not hold back- along with the dozen or so people who were also wiping away tears…
私はリビーのとなりに座り、彼女の肩に顔を埋めて泣いた。いつもなら湾でイルカの捕殺が行われているあいだ、できるだけ何も感じないようにする。そうすることを自分に許すし、そうしようと努力する。でもその日は自分を抑えられなかった。そこにいた10人ぐらいの人たちも涙を拭っていた。
Metres away, the Asahi TV reporter had seen me crying on Libby’s shoulder, and saw it as a perfect opportunity to approach us Cove Guardians, in order to get some more footage for her news story… I’m sure footage of a teenage girl in tears after having seen dolphins that had been suffering in anguish for an hour would surely be great to somehow twist into her story.
数メートル離れたところで、テレビ朝日のリポーターが、リビーの肩で泣いている私を見ていた。彼女の取材にさらなる映像を撮るため、私たちコーヴガーディアンズに取材するにはこれが絶好のチャンスだ、と彼女は見てとった。泣いている十代の女の子の映像、イルカが一時間も苦むのを見たあと泣いている女の子の映像は、きっと彼女のストーリーにすばらしいスパイスとなると、私だってそう思う。
She approached us with her cameraman by her side, and tried to ask us questions.
カメラマンを従えた彼女が私たちに近づき、質問をしようとした。
Before this, we had been making an effort to refrain from interviews, as we knew how they would be twisted- we politely declined her requests when asked for an interview. With her departure from Taiji only a few days away (January 16th), it seemed as though she was very persistent to gain footage of us.
それまで私たちはインタビューを避けようとしていた。歪めて伝えられることがわかっていたから。だから取材したい、という彼女の要求は断った。礼儀は守って。けれども太地町を離れる日(1/16)が数日後に迫っていた彼女は、私たちを撮影することに執着した。
After one of the boys repeatedly, but politely let her know that ”This is not a good time”, she kept harassing us for some kind of reaction.
(ガーディアンズの)男の子たちのうち一人が何度も、繰り返し丁寧に、彼女にわからせようとしてくれた。今はタイミングが悪いと。でもそのあとも彼女は、私たちを苦しめることをやめようとはしなかった。私たちが何らかの反応をすることを期待していたのだ。
I knew that she wanted footage of me due to me being upset at what I had just witnessed, so instead of being aggressive or hostile and asking her to leave-
I instead asked her to watch the footage that I had just captured on my camera.
イルカが殺される様子を見たばかりの私がショックを受けているから、それで彼女は私を撮りたいのだとわかった。なので攻撃的になったり、敵意をむき出しにしたり、あっちに行ってと言うかわりに、私は彼女に頼んだ。私が私のカメラで、ついさっき撮影したばかりの映像を見てほしいと。
She was reluctant at first, but as soon as she saw what was on my camera, she watched transfixed on it. I told her politely that this (the dolphins that were suffering) is where her real story lies, and that she has the power of media to help stop the slaughter.
最初彼女はためらっていた。でも私が撮った映像(注:岩場に乗り上げた数頭のイルカがとどめを刺されることもなく、一時間近く苦しんで死んでゆく映像)に彼女の目はたちまち釘づけになった。私は静かに彼女に伝えた。あなたがほんとうに取材すべきもの(苦しんでいるイルカ)がここにある、この虐殺をやめさせるのに手を貸せる、あなたにはメディアの力があるのだと。
After watching the footage, I told her I have just one question for her- "Did this upset you?" She hesitated for a moment, and said that she would only answer ”off the record”. After a few minutes, she said that "Yes, it is sad." She told us that she used to be an animal researcher, and has seen slaughters of animals all over the world- she described one event where she had watched many Elephants being slaughtered, telling us it was very sad.
見たあと、彼女にひとつだけ訊いてみた。「ショックだった?」と。彼女はしばらくためらった。「オフレコ」でしか答えられないと言った。数分ののち、彼女は認めた。「悲しかった」と。自分はかつて動物の調査をしていたのだ、と彼女は言った。世界中で動物が殺されるのを見てきたのだと。そしてたくさんの象が殺されるところを見ることになった、ある出来事のことを話してくれた。それはとても悲しかったと。
Once the cameras were rolling once again, she continued in her ruthless questioning of the Cove Guardians- many along the lines of "How much are you being paid to be here in Taiji?"
再びカメラが回り始めると、彼女はコーヴガーディアンズへの容赦ない質問を再開した。「この太地町に滞在するのに、あなたたち幾ら貰っているの?」のラインの質問を、たくさん。(中略)
we got up and left, politely overlooking her continued questions as she followed us to our car.
私たちは立ち上がり、質問を続ける彼女を礼儀正しく無視しつつ、その場を去った。彼女は私たちの車までついてきた。(中略)
Although it is a huge shame that the Japanese media seem determined to show animal activists in a negative light, I know I saw some truth and compassion when the reporter turned her cameras off. She told us that she believes that the dolphin slaughter is sad, and in those words, I find hope in the wider Japanese community to feel the same.
日本のメディアは、動物のために活動している人たちのことは否定的に扱うのだと、そう決めているように見える。それはとても恥ずかしいことだと思う。でも私にはわかった。(テレビ朝日の)リポーターがカメラを切ったとき、彼女の誠実さと思いやりの気持ちが私には見えた。彼女は私たちに言ってくれた。イルカを殺すことは悲しいと。その言葉の中に希望が見えると思う。もっとたくさんの日本の人たちが、同じように感じてくれるという希望が……。(以下略 翻訳終了)
ここまでです。抄訳ですが、あのドキュメンタリーをご覧になった方に読んでいただきたいと思いました。
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どうも、初めまして。
>それまで私たちはインタビューを避けようとしていた。歪めて伝えられることがわかっていたから。だから取材したい、という彼女の要求は断った。礼儀は守って。
これは実に酷いですねェ・・・
歪めて伝えるも何も、彼女達が漁師さんに嫌がらせをしてるのは客観的な事実ですから。
どうして被害者ヅラが出来るんだろう?
>(ガーディアンズの)男の子たちのうち一人が何度も、繰り返し丁寧に、彼女にわからせようとしてくれた。今はタイミングが悪いと。でもそのあとも彼女は、私たちを苦しめることをやめようとはしなかった。私たちが何らかの反応をすることを期待していたのだ。
漁師さん達が話したくない、と彼女達の要求を断っても絶対にやめず、執拗に苦しめようとしてるのに、同じ事をされたら嫌である、と素直に感情を吐露しちゃうんだw
あんなに図々しい真似を続けておいて何故、自分達の動機は正しくて、自分達の行いだけは許されるべきだ、と考えられるんだろうか?
>見たあと、彼女にひとつだけ訊いてみた。「ショックだった?」と。彼女はしばらくためらった。「オフレコ」でしか答えられないと言った。数分ののち、彼女は認めた。「悲しかった」と。自分はかつて動物の調査をしていたのだ、と彼女は言った。世界中で動物が殺されるのを見てきたのだと。そしてたくさんの象が殺されるところを見ることになった、ある出来事のことを話してくれた。それはとても悲しかったと。
ココこそ彼女達によってテレ朝ディレクターの発言や意図が歪められてるかもしれないんですが、それには疑問を感じませんか?
Asahi TV- The Truth
http://www.youtube.com/watch?v=na-Mk83Efus
↑は恐らくその状況をSSスタッフが撮影してUPしたものだと思われますが、テレ朝ディレクターが意見を言おうとするとそれをさえぎり、彼女が答えている音声を消したまま"彼女(ディレクター)はこう言った"と字幕を流すのみ。
どうして彼女が日本語で返答してる音声を流さないのでしょうか?
彼女が日本語で返答してる内容を日本語がわかる人間が聴くと非常に都合が悪いからでは?w
最後にadachibさん。
私はSSや貴女がイルカ漁に反対している、その拠って立つ論拠が間違ってる事を説明してあげられますし、太地町その他イルカ漁を行ってる人達・イルカを食用捕獲・利用する事の「正しさ」も説明してあげられます。
このコメントを掲載してくれるかどうかは分かりませんが(反捕鯨派のブログ等では賛成派からの意見は完全シャットアウト、というのはよくある事です。というか、ほとんどがそうw)、この件に関して貴女が理屈での対話でその正否を問いたいのならば、その旨ココでお伝え下さい。
投稿: yukakekun | 2011年2月 9日 (水) 10時32分
おぉ。ココはコメントを掲載してくれるんですね!!
反捕鯨・反イルカ漁さんのブログとしては非常に希少です。(デフォでコメント認証制になってない所は除く)
とりあえず、adachibさん等のイルカ漁反対派の方々が誤解されてる部分、「何故立ち入り禁止にして隠すのか?」「文化なら何故見せないのか?」に関して↓(YAHOO掲示板等への投稿の編集になります)
遊歩道の「立ち入り禁止指定」はあくまで
「 落 石 危 険 」
を理由に設定されています↓
http://sputoyo877.com/taijiyuhodou.html
(写真見ると本当に危険なのが分かるので確認しましょう。1ページ目の最後の写真は岩トンネルの崩落防止に丸太でつっかえ棒してあります。)
ですので「イルカ漁を隠す為に立ち入り禁止にしてる!!」は被害妄想です♪
そして「今現在」・「〆る場面だけ」ブルーシートで覆ってますが、その理由は↓をキチンと読みましょう♪
どうしても「今現在・ライブで」イルカ捕殺の様子が見たければ、日本人である事を証明する身分証を示して事前に頼めばきっとキミにも見せてくれるよ?
馬鹿が世界中に動画配信すると新たな馬鹿を呼ぶので映像撮影は断られるだろうけど、映像素材ならすでにありますからw
クジラ愛護が動画サイトで悪し様に扱うようになる前は全く自由に、大らかに一般公開し、小学生に社会見学までさせてた、という証拠♪↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1573400
↑の0分36秒あたりからほんの1秒ぐらいだけど、小学生一クラスぐらいが見学してるのがハッキリ映ってるよね。
小学生児童の服装からして90年代の後半ぐらいかな?
つまり「食文化なら何故隠す?堂々とやれば?」とかしたり顔で抜かす愛護ちゃんが沢山居るけど、海外の基地外イルカ愛護団体が勝手に映像撮って
「日本人は残酷だ、悪魔だ」
みたいに大袈裟に騒ぐ(特にネットによる動画配信が普及した後)前は
『 全 然 隠 し て な ん か な か っ た 』
という事でしゅ♪
シーシェパードやらその他のイルカ基地外が肖像権もナニもお構い無しに漁師の顔を含めた映像を撮って、さも極悪非道な行いをしているかのように編集・演出してyoutube等に流す。
それを観た世界中の中二病が太地町や和歌山自治体に非難メールを送りつける、観光客のフリしたガイジンが勝手に写真を撮りに入ろうとする、挙句漁に使う網をナイフで切ったりする・・・
その様な馬鹿を今以上増やさないようにブルーシートで覆ったら、今度は「隠してる!!」と騒ぐ・・・。
仮に上の動画にある様に今でも全く隠さずにやってたらやってたで、「日本人はこんな非道な事を隠そうともしない、鬼だ!!」と言って騒いでるだけだろうねェ・・・w
因みに、これと同じ動画の短いバージョンが「IKAN」や「エルザ自然保護の会」などの「クジラ・イルカだけ保護団体」のHPにもあるんだけど、小学生の見学シーンだけはあざとくカットしてるんだよね。
勿論それは「食文化と言うくせに隠してる!!」と非難する為の布石でしゅ♪
いい?
今回映画を撮った屑監督も、それを持て囃してる愛護も、そいつ等が言う事を鵜呑みにしてるアタマの悪い一部の日本人も、まともに相手なんかしてられるような連中じゃないんだよ。
・・・まぁ、少なくとも小学生に見学させてた以上「残酷だという自覚が有るから、隠してる」というのは完全に愛護ちゃん達の捏造なんで、以後そんな事言う馬鹿が現われたらこの投稿を貼ってあげて下さい(^ω^;;;;
(追記)
太地だけではなく、日本中で牛豚の屠畜・解体を小学生に見学させてる所はありませんが、太地に於いてはイルカの捕殺は子供に見せてもOKだったという事です。
つまり、太地町や他のイルカ漁をやってる地域では「イルカの捕殺」は「牛豚の屠畜」よりも倫理的にマシ、軽い、という価値観があるという事ですね。
よってそこでは、反イルカ漁さん達の感傷・価値観など「どうでもよい事」となります。
日本人が禁忌としてきた「四つ足動物」の牛・豚と、所謂「サカナ」であるイルカとの扱いの差なのかもしれませんが、「狩られる事」が「野生動物としてアタリマエの苦痛」しか与えない、だから家畜を飼い・殺すよりも倫理的である、という狩猟食物生産の伝統が長い地域の価値観に拠る所も大きいでしょう。↓
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/9097990.html
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/9098349.html
投稿: yukakekun | 2011年2月 9日 (水) 11時03分
因みに、先のコメントに添付した↓
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/9097990.html
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/9098349.html
と↑を補足する↓
『「奴隷の生」を与えるのは『人間として良い作法』?それ、誰が決めるの?w』 http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/18085259.html
の概要は、イルカ漁や捕鯨は畜産などと比して、遥かに倫理的な食糧生産手段である、という説明(コレはあくまで私やイルカ漁実施地域・その他捕鯨賛成派の価値観です)や、その価値観を別の価値観によって否定する事が不可能である、という説明です。
また、ついで言っておけば、持続利用可能なように管理された捕鯨やイルカ漁を含む「狩猟食物生産」は環境改造をその前提とする、「農業(畜産を含まなくとも)による野菜穀物生産」よりも環境負荷が小さい、という事も事実です。↓
「菜食主義」・「ヴィーガン」は捕鯨(狩猟食物生産)反対論拠にはなり得ません♪
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/18087306.html
また、イルカは高知能故に感じる苦痛が大きい、とする向きには↓を参照にして頂きたい。
「知能の高いイルカさんを食ってもよくて、仮に知能が低くても人間を食っちゃ駄目な理由♪」 http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/18271477.html
adachibさんがこのブログのコメント欄を議論の場にしたくない、と仰るのでしたら、YAHOOの掲示板で白黒ハッキリ付くまで語り合いましょう↓(私のヤフーIDはtoripan1111です)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=1&first=1
兎に角、この騒動で理不尽な不利益と心身披露・ストレスを与えられてるのは太地町の実生活者の皆さんです。
貴女達イルカ漁反対派の方々には彼等の主権を脅かす権利が全く無い、単に貴女達の『趣味の問題』としてイルカ漁とその関係者を貶めているだけである、という事を完全に理屈で説明して差し上げられます。
そして理屈でイルカ漁の『正当性』(もともと不当な部分などアリマセンがw)を否定出来ない場合は、イルカ漁関係者の主権を侵すような行動言動の一切を止めて貰わなければなりません。
如何でしょう?adachibさん。
この件に関してシロクロ明確にさせる勇気を持ってらっしゃいますか?
投稿: yukakekun | 2011年2月 9日 (水) 11時29分