2011年2月1日
【ワシントン=勝田敏彦、ニューヨーク=山川一基】反政府デモが続くエジプトで、唯一サービスを続けていたインターネット接続業者ヌーアが1月31日、サービスを停止し、同国内ではインターネットがほぼ完全に利用できなくなった。一方、市民の情報発信・交換を助ける国際的な支援の輪も広がってきている。
エジプトでは28日未明からほとんどのインターネット接続が遮断されているが、インターネット関連の米調査会社レネシスによると、エジプト時間の31日午後11時ごろから、ヌーアとインターネットとの間の接続が相次いで失われ、エジプトはネット空白地帯になった。
同国内のネット利用者の8%が使っているヌーアがこれまで遮断されていなかったのは、証券取引所など経済に影響を与える顧客がいるため、などとうわさが流れているが真相は不明だ。
またレネシスによると、欧州とアジアを結ぶインターネット回線はエジプトを通っており、特にエジプトの光ファイバー網経由で各国につながっているペルシャ湾岸諸国への影響も懸念されるという。
英BBC(電子版)によると、電話線は使えるので、外国の接続業者に国際電話をかけてダイヤルアップのインターネット接続をする人が多い。また接続業者は接続料金を無料にするなどして支援している。またファクスによる情報の回覧も行われている。
一方、米グーグルは31日、エジプト向けに、パソコンがなくても電話から音声で米簡易投稿サービス「ツイッター」に投稿できるサービスを始めたと発表した。
グーグルの公式ブログで公開された3本の国際電話の一つにエジプト市民が電話してメッセージを吹き込むと、その音声を再生できる専用ページのアドレスが「つぶやき」として投稿される。世界中の人は専用ページ(http://twitter.com/speak2tweet)で聞くか、同じ番号に電話して留守番電話のように聞くこともできる。
グーグルが買収したばかりの子会社とツイッターが協力した。子会社創業者とグーグルの中東担当者は連名で「エジプトの人々がこの難しい状況下でも、世界とつながり続けるための一助になればと思っている。我々の思いはエジプトの人々と共にある」とブログに書き込んだ。
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