一翔に名トレーナーが太鼓判！…１１日・ＷＢＣ世界ミニマム級戦

精力的なスパーリングで汗を流す井岡一翔

　◆ＷＢＣ世界ミニマム級（４７・６キロ以下）タイトルマッチ　オーレドン・シッサマーチャイ―井岡一翔（１１日、神戸・ワールド記念ホール）　挑戦者の井岡一翔が８日、大阪・浪速区の井岡ジムでスパーリングを公開。順調な仕上がりに、過去９人の世界王者を育てたというキューバ人臨時トレーナーのイスマエル・サラス氏（５４）が太鼓判を押した。

　一翔が２ラウンドの公開スパーで軽やかなステップを刻んだ。王者と同じジムに所属するＷＢＣ世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム（３３）らが偵察する中、「いいイメージしかない」と万全を強調。父の一法トレーナー（４３）も「足さばきを見てポンサクも目を丸くしとったわ」とにんまりだ。

　サラス氏も一翔の勝利を後押しした。叔父の元２階級王者、弘樹会長が現役時代に師事した縁で昨年から定期的に井岡ジムを訪れ、今回は年明けから約１か月以上みっちり指導。ＷＢＡ世界フェザー級スーパー王者のガンボアや元ＷＢＡ世界ライト級１位の坂本博之らを育てた名指導者は「スピードはカズトが上。順調なら問題ない」ときっぱり。一翔も「サラスさんからは技術面、戦術面もあるけど、王者になる心構えを教えてもらった」とうなずいた。プロ７戦目の最短奪取へ、万全の態勢を整えている。