2011年2月9日5時0分
警視庁の捜査の過程で明らかになった「八百長メール」に名前が挙がり、日本相撲協会の特別調査委員会(座長=伊藤滋・早大特命教授)から携帯電話の提出を求められた疑惑の力士の中に、「妻が踏んで壊してしまった」として提出していない力士がいることが8日、関係者への取材でわかった。他の力士からも「機種を変更したため前のものはない」という釈明が相次いでいるという。
相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)は同日の記者会見で、こうした状況について「包み隠さず聞かれたことに答えなさい、協力しなさいと言いたい」と発言。監督官庁の高木義明文部科学相も「相撲界は危機にある。初心に帰ってみんなで協力してほしい」と述べた。