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2011年2月9日(水) | おれおれ詐欺被害増加、県内で昨年77件
| 架空請求などは減る
県警が昨年1年間に認知した振り込め詐欺のうち、息子や警察官を装って高齢者から現金をだまし取る「おれおれ詐欺」が前年より12件増え77件に上ったことが8日までに、県警捜査2課のまとめで分かった。振り込め詐欺の被害件数は118件で前年より94件減少し、被害総額も1億4277万円と前年比で1億900万円少なかった。振り込め詐欺の被害全体は減る一方で、その一類型のおれおれ詐欺だけが増えた形となった。
県警は振り込め詐欺を「おれおれ詐欺」「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」の4類型に分類している。
同課によると、振り込め詐欺被害のうち、おれおれ詐欺は全体の約65%を占めた。
おれおれ詐欺被害77件の内訳をみると、息子を名乗り現金を振り込ませる手口が50件を占めた。
このほか、容疑者が警察官や孫、おいを名乗り被害者宅に電話をかけた後に直接、被害者宅を訪れて現金やキャッシュカードをだまし取る「手交型」という新しい手口も27件あった。
おれおれ詐欺の被害者はすべて50歳以上で、86%が女性だった。県警は「容疑者が電話帳を利用し、女性を狙っている可能性が高い」と分析している。
おれおれ詐欺以外の振り込め詐欺被害の内訳は架空請求詐欺が36件(前年比43件減)、融資保証金詐欺が5件(同59件減)、還付金詐欺はゼロ(同4件減)だった。
一方、摘発件数は前年に比べ168件増の321件となった。
県警は昨年12月にコールセンターを設置。注意喚起を行うなどして、振り込め詐欺の撲滅を目指す。
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