たけちゃん活動・生活日誌

日々県議としての活動に追われていますが、そのな生活でもたまには本音も言ってみたい・・・。

長野電鉄屋代線

2009年02月22日 | Weblog

長野電鉄屋代線の存続問題で
 長野地区公共交通対策会議を行いました。


 2月21(土)、先週突然報道された長野電鉄屋代線(屋代〜須坂間)の存続問題を検討するため、私が代表の一員である長野地区公共交通対策会議が開催され出席しました。 会議では、長電労組、私鉄県連、長野市議、須坂市議など出席した関係者が持ち寄った情報交換を行い今後の対応を協議しました。
 私からは、県の対応状況について報告しました。


 この日、出された資料によると長野電鉄の屋代〜須坂間の昭和51年度以降の「経常損益の推移」は、平成19年度まで毎年▽9千9百万〜▽2億9千7百万円と赤字で累計は▽51億7千4百万円余りとなっています。
 直近の平成19年度の経常損益では、▽1億8千4百万円余りとなっています。
 また、長野〜湯田中線の平成19年度の経常損益は2千247万円で、昭和51年度〜平成19年度までの累計は35億3千6百万円余りとなっており、資料を見る限り鉄道だけでは経営は成り立たない状況となっています。
 屋代線の一日当たりの運行本数は上下各15本で、輸送人員は昭和40年度の330万2405人を100とすると、平成19年度は48万4503人で14.7%となっています。
 また、平成19年11月13日調査の一日当たりの乗車人員は上がりが531人、下りが556人で、計1087人となっており、13の駅の内、乗車数が多い駅順では須坂が225人、松代が231人、屋代が128人、綿内が109人、信濃川田が71人、井上が63人等となっています。


 新聞報道によると沿線の長野市、須坂市、千曲市と県、電鉄が既に何度か事務レベルの会合を開き、「屋代線の再生に向け、三市が連携していく方向で一致。支援策を検討する組織を設置することを確認した。」とされ、電鉄側は「『廃線という選択はしたくない』と述べ運賃値上げを検討しているも明らかにした。」とされていますが、経営の現状を知れば知るほど、「支援策」とは言って見てもそう簡単なことではありません。
 屋代線は慢性的な赤字を生み出しており、しかも電車を動かすための綿内変電所が老朽化し改築するのに新たに18億円を、しかも車両更新なども含めれば設備投資に約30億円を新たに投資する時期が近づいており、毎年2億円近い赤字を産む電車を維持するために、果たして投資することが妥当かどうか悩むのは当然なことです。
 むしろ、「屋代線の役割は終わった」として、廃止させたいというのが本音だと思います。
 しかし、この間、生活バス路線の維持・存続問題や地球温暖化対策としての鉄路への注目、県が策定したばかりの中期総合計画への鉄路延長の維持の位置付け等々、もし、廃止を打ち出せば、もっと大きな衝撃が走ることになります。


 地区公共交通対策会議では、この様な様々な情報交換を行った上で、当面、関係3市や電鉄、県等との協議を見守るとともに、引き続き情報収集を行い、3月末に再び会議を開催することにしました。


 「乗って残す、乗って活かす公共交通」がスローガンとなっていますが、屋代線が走る地域、特に、松代、若穂地区では、こんな時こそ「住民自治協議会」の仕事として「屋代線を地域に活かす」検討を、地域の皆さんへのアンケートを実施したり、観光振興や農業振興なども含め活発に論議し提案をし、出来ることは即実行する時です。
 電車が走っていることは、乗る人が増えない以上、もはや当たり前の姿ではありません。行政に頼っているだけでも、だめです。行動を起こさなければ、屋代線は何時かは廃止され、関係地域は活路を失います。
 こんな時のために即応して行動を行うのが、本来の「住民自治協議会」の役割ではないでしょうか。


追 伸


 長野電鉄の屋代〜須坂間を良く「河東線」と呼ぶ方がいます。
 私も、そう思っていました。
 それでもと思い、長野電鉄のホームページで時刻表を見たところ「河東線」の文字は、どこにもなく「屋代線」となっていました。
 そこで不思議に思い関係者にお聞きしたところ、「河東線」(千曲川の東の線)は屋代〜木島間に電車が走っている時の名前で、平成14年4月1日に木島線が廃止となり、屋代線となったとのことでした。
 こんどは「屋代線」の名前が無くならないよう、頑張りたいと思います。

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