社会
刑法犯が8年連続減少 2010年の兵庫県内
兵庫県内で2010年に認知された刑法犯は8万862件で、前年から約9800件減ったことが、兵庫県警のまとめで分かった。前年比で8年連続減り、11年ぶりに9万件を下回った。前年比の減少率は10・8%で全国11位だった。
認知件数は、ピーク時の2002年(16万4445件)からほぼ半減。凶悪、粗暴、窃盗犯など六つの犯罪類型すべてが前年から減少した。県警は「青色パトカーの導入など自主防犯活動が地域で盛んになり、防犯意識が向上していることが要因の一つ」とみている。
最も減り幅が多かったのは、知能犯(詐欺、横領など)で23・5%減。被害が続いていた振り込め詐欺については、キャッシュカード詐取を企てた容疑者らを訪問先で待ち受けて逮捕したり、高齢者に電話や戸別訪問で注意喚起を繰り返したりするなどの対策が効果を上げたとみられ、前年から44%減った。
窃盗犯の中で目立つのが自動車盗の43%減。盗難車の解体場所と指摘される郊外の資材置き場「ヤード」関連の事件摘発や駐車場の防犯灯設置などがあるという。
ただ、窃盗犯のうち、侵入盗は2・5%増の6445件に上った。神戸市内の金庫破りや東播地区の空き巣などが急増。県警生活安全企画課は「不況が長引いており、今年も窃盗被害の増加が懸念される。防犯対策を進めてほしい」と訴える。
検挙件数は2万3625件。認知件数で割った検挙率は29・2%で、前年比0・6ポイント増と8年連続で上向いた。
(小林伸哉)
(2011/02/08 20:30)
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