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勘三郎は特発性難聴!原因不明の特定疾患

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 父・勘三郎の代演を務める覚悟を語った中村勘太郎

(2/8)

 耳鳴りなどを訴え、都内の病院に入院中の歌舞伎俳優・中村勘三郎(55)の病名が「特発性両側性感音難聴」であることが7日、分かった。長男の中村勘太郎(29)が、福岡市内で行われた博多座3月公演「桜壽博多座大歌舞伎(2日初日)」の会見で明らかにした。

 厚生労働省が情報提供を行っているWEBサイト「難病情報センター」によると、「特発性‐」は同省指定の特定疾患で、原因不明の難聴が両耳で進行していくもの。突発性の難聴とは異なり、発作を繰り返すことが多く、耳鳴りを伴うことも多いとされている。

 93年の調査で全国の受療患者数は推定、年間700人で人口100万人で5・6人。数年間、難聴がほとんど進行しない症例もあるというが、一般には治療しても難聴が徐々に進行すると考えられるという。舞台をこなす勘三郎にとっては、つらい病となる。

 この日、勘太郎は勘三郎について、「昨年10月の大阪平成中村座で『疲れが取れない。こんなことは今までなかった』と話しており、熱が出るなど症状があった。年末の海外旅行(米アリゾナ)から帰国後、尋常ではない耳鳴りがあり、入院した」と説明。関係者によれば、勘三郎は徐々に回復しており、病室でテレビゲームに興じるなど元気で、20日ごろに退院の予定という。勘三郎は5月ごろまでの出演見合わせを発表しており、夏の復帰を目指すが、病状によっては長引きそうだ。

 今公演で父の代役を務める勘太郎は「やる以上は命を削ってもやります。(勘三郎)本人は今にでも芝居をしたがっている。本当に悔しがっていますが、必ず復帰します」と思いを代弁した。勘太郎は、妻の女優・前田愛(27)との第1子が約1週間後に誕生予定。勘三郎も病床で初孫の誕生を心待ちにしており、「こんな時に、こんな状態でごめんな」と勘太郎に謝ったという。

(デイリースポーツ提供)

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