千葉市若葉区の民家で高校教諭の内村民夫さん(当時60歳)が刺殺された強盗殺人事件から8日で14年。妻和代さん(71)や支援者ら約30人が6日、JR千葉駅前で犯人の似顔絵入りのチラシ約4500枚を配り、情報提供を呼びかけた。
内村さんは97年2月8日、若葉区みつわ台の自宅で、胸を刺されうつぶせで死んでいるのを帰宅した妻和代さんが発見。部屋には物色された跡があった。県警は何者かが盗み目的で侵入し、発見されて内村さんを殺害した「居直り強盗殺人」とみて千葉東署に捜査本部を設置。捜査を続けてきたが、事件は未解決のままとなっている。
強盗殺人罪はかつて15年で公訴時効だったが、昨年4月の刑事訴訟法改正で時効が撤廃された。この日は内村さんの元教え子らもチラシ配布に参加。和代さんは「時効がなくなり、捜査が続くので、これからも事件解決にむけて頑張っていきたい」と話していた。情報は千葉東署(電話043・233・0110)へ。【味澤由妃】
毎日新聞 2011年2月8日 地方版