愛媛のニュース2011年02月07日(月)

ＴＰＰ参加反対訴える　西予で農家など集会

　関税の完全撤廃を原則とする環太平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉への参加反対を訴える「愛媛の農林漁業と地域経済を考える集い」が６日、西予市宇和町卯之町４丁目の県歴史文化博物館であった。
　平和・民主・革新の日本をめざす愛媛の会が主催。ＪＡ関係者や県内農家など約３００人が出席した。集会では、ＴＰＰに参加した場合に日本の食料自給率は４０％から１４％程度に下がるとした農林水産省の試算などが説明され「農業に限らず食の安全・安心や地域経済にも大きな影響が出る」と報告。その後、農業や消費者団体などの代表者が発言、報告した。
　ＪＡ東宇和の山口恒朗組合長は「管内では海抜０～１４００メートルの地理条件を生かし、米や牛肉、豚肉、牛乳など多様な農産物を生産しているが、ＴＰＰ参加で完全に壊滅する」と危機感をにじませ、ＪＡ東宇和酪農経営者協議会の平田将三さんも「わたしたち農家は安全・安心な食を消費者に提供するため頑張る。また、後継者になろうとする若者が不安に陥らないようＴＰＰに断固反対する」と力を込めた。