サイバー攻撃:オランダの16歳少年逮捕 カード会社被害

2010年12月10日 10時36分 更新:12月10日 12時6分

 【ブリュッセル福島良典】米外交公電を暴露した内部告発サイト「ウィキリークス」との取引を停止した米クレジットカード会社などのサイトがサイバー攻撃を受けた事件で、オランダ検察当局は9日、サイバー攻撃を仕掛けた疑いでオランダ・ハーグ在住の16歳の少年を逮捕したと発表した。

 オランダ紙フォルクスクラント(電子版)によると、少年はハッカーグループの一員とされ、取り調べに対して、米クレジットカード大手「マスターカード」と「ビザ」のサイトにサイバー攻撃をしかけたことを認めているという。

 同紙によると、オランダ検察当局は8日夜、アムステルダム近郊ハーレムのサーバーを経由してサイバー攻撃が仕掛けられていたことを突き止め、少年の居場所を割り出した。少年の氏名は明らかにされていない。当局は少年のコンピューターを押収し、攻撃の手口などを調べている。10日にロッテルダムの裁判所に出廷する予定。

 ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ容疑者が7日に英国で逮捕されて以降、両カード会社や、ウィキリークスへの寄付の受け付けを停止した米インターネット決済大手「ペイパル」、同容疑者を性犯罪容疑で捜査しているスウェーデン検察庁などのサイトに対するサイバー攻撃が相次いでいた。

 オランダ・メディアによると、少年とは別にハッカーグループを指揮する「黒幕」がいるとみられ、検察当局は少年逮捕をグループ摘発につなげたい考えだ。

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