2月5日(土曜日)の維新公論会議。
先般も報告した通り、犬塚博英代表世話人の司会により、小生を含めた三人が「ネット時代における右翼民族派運動は如何にあるべきか」と題してディスカッションと言っていいのか、意見を述べた。
まず、パネラーの3人が自己紹介から入り、運動に対する姿勢を述べた。
その際に小生は「政治活動を行う目的はあくまでも政権奪取である。政権の奪取を目的としない政治活動は意味がない」と、申し上げた。
その時は自分では感じていなかったのだが、二次会における酒の席で年長の方々から窘められた。
小生のこの発言は国家権力を掌中に収めたいといった「権力欲」を表したものと、捉えられていたようだ。
しかしながら小生の真意が別にあることは言うまでもない。
自民党を中心として歩んできた、利権分配と軟弱外交に象徴される戦後政治を打破することが可能となる新たな政権を打ち立てる事が目標であり、時の最高指導者には相応しい人物が付けばよい。
なにも自分を中心に据える必要はない、自分達の理想に近い、真摯な独立の上に立った道義国家の建設を目指す。
そういった最終的目標を見据えることのない政治運動は意味が無いと言いたかったのだが、どうも誤解を招いていたかもしれない。
また、標題に則ってこのネット時代における運動の構築の仕方、進め方について持論を展開したいと思っていた。
その材料としては、一昨年12月の京都第一朝鮮学校への抗議行動を取上げたいと思っていた。
「朝鮮学校による勧進橋児童公園の占拠は悪い」「主張したい事は分かる、訴えている事は正しい」
「しかし、やり方が間違っている」、
と言った話の流れの中で、議論が展開できればと、思っていた。
そこで、
「彼等が行った抗議のやり方が度を越えていた。政治活動と認知できる範囲を逸脱していた」
と、主張するのなら自分達はどのような行動を取るのか。
何もしないで彼等のやり方を批判するだけではなく、自分達の正しいやり方で問題を解決するにはどうするか?
と、言った議論を展開したかったのだが、全くの空振り。
パネラーの一人が、「朝鮮学校による公園の占拠は悪くない」、と言い出したのだ。
地元にある幼稚園でも保育園でも公園に隣接しているところは、運動会などの行事でいつも使っている。
あんなのは当たり前だ。
地元の園に聞き取りをしたが、あれ(朝鮮学校)が違法だと言われたのでは私達は何もできなくなってしまうと、困っていた
と、いうものだ。
いや、それとは根本的に状態が違うのだと言ったが、どうも噛みあわない。
ここで公園占拠が違法かどうかを議論するのは、この際場違いなので、まあオトナの対応とすることにした。
どうも小生の思う方向には行きませんでしたが、普段話す機会のあまりない人たちと接することもできて有意義な勉強会でした。
小生に参加を促して頂き、また当日は気遣いを下さった民族派運動の大先輩でもある、犬塚博英代表世話人に深く感謝しています。
【解説:勧進橋児童公園不法占拠】
在特会会員などで結成された、「チーム関西」では一昨年十二月四日には京都朝鮮第一初級学校に対して児童公園奪還のための抗議活動を決行した。朝鮮学校では校庭が無いために公道を挟んで隣接し
この不法占拠は開校以来の五十年に及び、公園にサッカーゴールや朝礼台を置き、校舎から無許可で電線を引いて、拡声器を設置するなどしていた。
十人ほどのメンバーがハンドマイクを携えて、朝鮮学校を訪問。話し合いを求めたが門を閉ざし、取り合おうとはしなかったため、マイクを使用。「公園の不法占拠をやめろ。公園を返しなさい」「ここは学校教育法の学校ではないんです。自動車教習所と同じなんです」等々と訴えた。
朝鮮人たちは門内に控えて彼らに罵声を浴びせたために感情的にも激高。
「スパイの養成学校」「日本から叩き出せ」から、「ゴキブリ」「キチガイ」「チョンコー」等々の言辞が発せられた。
彼らは設置された拡声器の配線を切断し、朝礼台と共に学校に返却しようと校門前に移動させたが、学校側は受け取りを拒否。仕方なく校門前に置いてきた。
朝鮮人学校が刑事告訴したために、昨年八月十日に四人が、威力業務妨害罪・器物損壊罪・名誉毀損罪で逮捕された。
一方において、公園を不法占拠してきた朝鮮人学校長は都市公園法違反で書類送検されただけであった。