日米統合演習:報道陣に公開…ジョージ・ワシントン内部も

2010年12月9日 21時29分 更新:12月9日 23時14分

日米共同統合演習に参加する米空母「ジョージ・ワシントン」のCDC(戦闘指揮センター)で任務につく海上自衛隊の隊員=沖縄南東海域で2010年12月9日午前10時5分(代表撮影)
日米共同統合演習に参加する米空母「ジョージ・ワシントン」のCDC(戦闘指揮センター)で任務につく海上自衛隊の隊員=沖縄南東海域で2010年12月9日午前10時5分(代表撮影)
日米共同統合演習に参加する米空母「ジョージ・ワシントン」で着艦するFA18E戦闘攻撃機=沖縄南東海域で2010年12月9日午後1時29分(代表撮影)
日米共同統合演習に参加する米空母「ジョージ・ワシントン」で着艦するFA18E戦闘攻撃機=沖縄南東海域で2010年12月9日午後1時29分(代表撮影)

 3日から日本の周辺海空域などで展開されている日米共同統合演習。9日は、沖縄の島しょ部などが戦闘機や艦艇による武力侵攻を受けたとの想定で、米原子力空母「ジョージ・ワシントン(GW)」を中核とする日米の海空部隊が防空や対潜水艦戦などの訓練を行い、GWの内部などを報道陣に公開した。

 耳をつんざくような爆音を残し、FA18戦闘攻撃機が数分間隔で発艦していく。油のにおいが漂うGWの飛行甲板。機体はカタパルトと呼ばれる発進装置によって、わずか2.7秒で離陸に必要な時速220キロまで加速され、あっという間に視界から消えていった。

 GWは、全長約333メートルで艦載機約70機、乗組員約5500人の世界最大級の空母。この日はFA18や電子戦機など約40機を運用した。

 演習に参加する艦艇や戦闘機など全体を指揮するGW内の「戦闘指揮センター」。薄暗い室内では縦約2メートル、横約5メートルの巨大な2台のモニターが青白く光る。刻一刻と変化する艦艇などの動きを映し出し、センターの担当士官は「GWを中心に随伴艦がいるのが見える。海自の船も含まれ、敵役の艦艇も表示されている」と説明した。

 統合演習とはいえ、海自と米海軍の指揮系統は別なため、お互いの連絡官をGWと海自のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」に乗艦させて調整。通信システムで作戦情報も相互に共有し演習を進めた。

 また、米空軍嘉手納基地は8~9日、空中給油機から戦闘機への空中給油作業も公開した。【樋岡徹也】

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