2010年12月9日 10時55分 更新:12月9日 11時38分
福岡県宮若市役所が作成した市税未納者の書類が裏紙として再利用されていたことが8日、市への取材で分かった。住民税などの未申告者60人の住所、氏名、生年月日などが載っていた。内規では個人情報を含む書類は破棄する決まりで、市税務課は「ルール順守を徹底する」としている。今のところ実害はないという。
書類は、市内で10月にあった人権問題地域懇談会の資料。会合スタッフの税務課職員が「個人用に」1部コピーする際、同課作成の「未申告リスト」の裏紙を使っていた。「個人情報が記載されていると認識していなかった」と話したという。
山内賢治・同課長は「裏紙にする際の確認やルールが徹底されていなかった。課員に厳重に注意し再発防止を図りたい」と話した。【小畑英介】