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岡本ホテル:「返せるあてあった」と販売の山脇容疑者

 岡本ホテルグループによる組織的詐欺事件でグループ元オーナー、大東正博容疑者(59)の片腕として会員権の販売を取り仕切ったとされる「オー・エム・シー」(東京都中央区、破産手続き中)の元社長、山脇一晃容疑者(56)は、10年9~10月の毎日新聞の取材に「預託金を返せるあてはあった」と主張していた。暴力団とのかかわりも否定し、グループは「元オーナーのワンマン経営だった」と語った。主なやり取りは次の通り。

 --会員制の岡本倶楽部にかかわったきっかけは。

 ◆05年5月ごろ、旧知の大東容疑者から「会員権が売れないので手伝ってほしい」と言われた。自分が来て営業方法を変えてから飛ぶように売れた。

 --詐欺という指摘があるが。

 ◆法律にひっかかるという認識はなかった。自分の親族にも会員権を売ったぐらい。温泉好きの人にはいい商品だと思った。

 --預託金の返還ができていないが。

 ◆京都府京丹後市で不動産を購入し、老人ホームを始める計画があった。それがスタートしていれば預託金の返還に充てるはずだったが、警察の捜査で「オー・エム・シー」が破綻に追い込まれて実現できなかった。

 --暴力団に多額の資金が流出したという指摘についてはどう答えるのか。

 ◆集めた預託金がどのように使われていたかは大東容疑者にしか分からない。ワンマンだったので口出しできなかった。しかし暴力団に金が流れていたことは絶対にない。大東容疑者は金への執着が強く、流出させるくらいなら自分で使い切る方を選ぶはず。

毎日新聞 2011年2月8日 11時30分(最終更新 2月8日 14時02分)

 

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