自民党の石原伸晃幹事長は8日午前の記者会見で、4月10日投開票の東京都知事選で去就が焦点になっている現職で父親の石原慎太郎氏(78)について「幹事長としてはぜひ出ていただきたい」と述べ、近く4選出馬を要請する意向を明らかにした。
石原知事を巡っては、自民党を支援する「都各種団体協議会」も立候補を要請する方針を決めており、同党内では「(石原知事出馬の)流れはできつつある」との見方が広がっている。ただ、石原知事は民主党などの動向を見極めるため、都議会最終日の3月11日ごろまで最終判断を持ち越すとみられる。
石原幹事長は会見で、愛知県知事選で地域政党が支持されたことを挙げ「既成政党に対する批判を自民党として謙虚に受け止めなければならない」と述べ、政党の推薦を受けていない石原知事が候補者としてふさわしいとの見方を示した。
一方、蓮舫行政刷新担当相は8日午前の会見で「私たちがしっかりと挑戦することはぶれてはいけない」と述べ、民主党が独自候補を擁立すべきだとの考えを示した。【念佛明奈】
毎日新聞 2011年2月8日 11時11分(最終更新 2月8日 12時54分)