税と社会保障の一体改革を議論する政府の「社会保障改革に関する集中検討会議」の有識者委員に、柳沢伯夫元厚生労働相ら自公政権下で論議に参加したメンバーが多いことについて、枝野幸男官房長官は1日の記者会見で「民主党案を熟知している(政府側)メンバーと、それ以外のさまざまな経緯を熟知している方でバランスよく構成した」と述べた。
民主党は野党だった07年、厚労相だった柳沢氏の「女性は産む機械」発言を問題視し、不信任決議案を提出したことがある。当時、国会で発言を厳しく追及した枝野氏は「人格や能力全てを否定したわけではない」と説明。柳沢氏は政界を引退しており、枝野氏は「全く違った立場で、持っている知見や知識を生かしてほしい」と期待感を示した。【影山哲也】
毎日新聞 2011年2月2日 東京朝刊