「健全」と認定されている携帯電話のゲームサイトなどを通じて子どもが性犯罪に巻き込まれるケースが相次いでいるとして、警察庁は、サイトの健全性を審査している第三者機関に対し、どのサイトで被害が起きているかなど、具体的な情報を提供していくことになりました。
警察庁によりますと、携帯電話の「ゲーム」や「自己紹介」のサイトなどを通じて子どもが性犯罪などに巻き込まれたケースは、去年1月からの半年間で730件に上っていますが、このうちおよそ半数は、サイトの健全性を審査する第三者機関から「健全」だと認定されたサイトを通じて起きていました。このため、警察庁は7日、第三者機関の「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」と覚書を交わし、どのサイトで被害が起きているのかなど、具体的な情報を提供して、審査に役立ててもらうことになりました。今後は、子どもが性犯罪に巻き込まれた全国の事件を分析し、サイト別の被害の発生件数や、犯行の状況などを半年ごとに提供するということです。警察庁情報技術犯罪対策課の四方光課長は「犯罪の実態や手法を提供することによって、子どもが被害に遭わないよう少しでも役立てばと考えている」と話しています。