【モスクワ大前仁】ロシア外務省は7日、菅直人首相がメドベージェフ露大統領の国後島訪問を「許しがたい暴挙」と発言したことに対し、「断固抗議する」との声明を発表した。ラブロフ露外相も7日の記者会見で「明らかに外交的でない発言」と批判した。両国は11日に外相会談を予定しているが、関係が揺らいでいる。
ラブロフ外相は7日が日本政府の定める「北方領土の日」であることを指摘し、「もしかしたら日本の首相は、勝手気ままに活動する団体(=領土返還要求団体)から取り残されないよう決意したのかもしれない」と指摘した。
プリホチコ大統領補佐官(外交問題担当)も同日「(南)クリル諸島(北方領土)に関するロシアの主権を再検討することはない」と強調した。
毎日新聞 2011年2月7日 20時23分(最終更新 2月8日 1時31分)