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【大相撲】

八百長証拠隠滅? 力士の携帯電話機種変更相次ぐ

2011年2月8日 紙面から

大相撲春場所の中止を報告し、高木文科相(右)に頭を下げる日本相撲協会の放駒理事長=東京・霞が関の文科省で

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 大相撲の八百長問題で、日本相撲協会の放駒理事長(元大関魁傑)が7日に監督官庁の文部科学省を訪れ、八百長メールに名前があるなどの理由で特別調査委員会が聴取対象とした14人に提出を求めた携帯電話について「機種変更や壊してしまった事例がある」との報告をしたことが分かった。また、春場所中止決定から一夜明け、姿を見せた力士たちは複雑な表情。横綱白鵬(25)はショックのためか、この日も部屋にこもったままだった。

 これは証拠隠滅なのだろうか。八百長問題で特別調査委員会からメール復元のため携帯電話の任意提出を求められている14人のうち、複数が携帯電話の機種変更を行っていたこと分かった。

 放駒理事長は、大阪場所中止の報告と謝罪のため文科省を訪問し、高木義明文科相と会談。その内容について、芦立訓競技スポーツ課長は「特別調査委員会からの報告は時間を要するということだった」と明かし、その理由として「なかなか(14人に)協力していただけない状況だということだった。携帯電話の機種を変えているとか壊してしまったという話がありました」と説明した。八百長の関与を疑われる力士が意図的に携帯を壊した可能性については「そこまで聞いていない」という。

 特別調査委は携帯電話のメールを復元し、やりとりを解析することを決定。既に数人が任意提出したが、その中に機種変更した者が複数いたとみられる。機種変更すると、以前の携帯電話によるメール内容を復元するのは民間の手ではかなり困難だとされている。理事長も「機種交換したというのがとても多いようです。(協力要請は)きのうの評議員会できちっとしています」と話していたのだが…。機種変更した場合は古い携帯電話の提出を求めているようだが、「妻が踏んで壊した」と話している力士もいて、遅々として進まないようだ。 (岸本隆)

 

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