中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

星野監督 出たぁ〜初カミナリ 捕手の嶋を怒鳴りつけた

2011年2月8日 紙面から

三塁へ送球する嶋を見つめる星野監督(左から2人目)=沖縄・久米島野球場で(北村彰撮影)

写真

 楽天の星野仙一監督(64)が7日、久米島キャンプで初カミナリを落とした。ターゲットとなったのは正捕手の嶋。バントだけで攻撃する試合形式の練習「バントゲーム」(変則4アウト制)で三塁走者の刺殺に失敗したことを怒鳴りつけた。

 「あんなもん、突き飛ばせよ」。一塁ベンチ付近で仁王立ちしていた星野監督がいきなりがなり声を上げた。

 問題のプレーは1回2死三塁の場面。マウンドの戸村が初球スクイズを外し、三塁走者の西田がハーフウエーまで飛び出してしまった。嶋は走者を刺そうとしたところ打者の楠城が邪魔になり、送球が遅れて走者はセーフ。同僚に遠慮して消極的になったことを闘将は見逃さなかった。

 中日、阪神の監督時代から司令塔として試合を組み立てなければならない捕手に対してはスパルタ指導に徹した。中日では中村武志を徹底的に鍛え上げたのは有名な話だが、楽天のカミナリ第1号も捕手だった。

 直立不動で叱られた嶋は「注意された? そんな風には思ってません。こういうプレーは失敗した方が失点につながる。しっかりやらないと」と自分を戒めた。

 星野監督はその後も一塁塁審のそばに立ってバントゲームを見守り、相手の攻撃になったところでブルペンに移動。再び堪忍袋の緒が切れることはなかったものの、バントゲーム終了後は星野監督に代わって仁村徹1軍作戦コーチが参加選手全員を呼びつけて説教を開始。3バントを失敗した育成の松井宏には「何のためにここにいるんだ。それくらいやらないとここにいる資格はない」と怒りをぶつけた。

 指揮官が重要視するのは試合中の状況判断。守り勝つ野球を信条としているだけに攻守ともにバント処理の失敗は許されない。「こんな練習は珍しいことじゃない。バントは命」と今後も目を光らせる方針だ。キャンプインから1週間。“仏の仙さん”からいよいよ闘将モードにスイッチする。 (鶴田真也)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ