熊本市の熊本港で7日、海中への車両転落事故を想定した水難救助訓練があった。昨年12月、福岡県太宰府市でワゴン車が池に転落し7人が死亡した事故を受け、熊本市西消防署が実施し、署員ら約25人が参加した。
水難事故に遭った人を想定した人形を海中から引き揚げる西消防署の救助隊員ら=7日午前、熊本市の熊本港(宮崎あずさ)
港に観光で訪れた男女2人が乗った乗用車が、運転操作を誤って海に転落したという想定。目撃情報を元に、潜水服を着た水難救助隊員7人が海に潜り捜索。約10分後、水深6メートルの海底で水難者に見立てた人形2体を見つけ岸に引き揚げた。
訓練には昨年11月、県内で初めて市消防局に配備された大規模災害用の後方支援車も出動。水温10度という厳しい環境での訓練を終えた隊員は、後方支援車に装備されたシャワーを浴び、冷えた体を温めていた。
(東本由紀子)
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